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昔の料理本を研究、紹興酒と楽しむ中華 東京・神楽坂

2019/8/5
「中国菜 智林」の「智林 清湯麺」
「中国菜 智林」の「智林 清湯麺」

「中国料理が日本で一般的になったのは、今から60年あまり前のこと。そのころ日本で作られていたマーボー豆腐やタンメン、酢豚といった料理はどんな味だったのだろう。現代の街中にあふれる中華店の料理とは、異なる魅力があったのではないか……」そんな思いにかられ、古いレシピ本を研究し、独自の味わいを追求するシェフがいる。彼の名は、榛沢知弥。その独特の中華料理観を体現した1店舗目、「膳楽房(ぜんらくぼう)」(東京・神楽坂)は瞬く間に連日にぎわう人気店になった。

Summary
1.東京・神楽坂の人気中華料理店の姉妹店「中国菜 智林」オープン
2.昔の中国料理本を研究した、素材を生かしきる料理
3.グラスで飲める紹興酒は20種類以上。ゆったり飲み食べ

繁盛店を切り盛りする一方で、榛沢シェフは新たな構想を練ってきた。お酒の好きな彼の次のテーマは「食と酒」。「膳楽房」のようににぎやかで勢いのある店ではなく、落ち着いてゆったりと飲める店もつくりたい。ようやく思いがかたちになったのは、「膳楽房」のオープンから丸6年がたった2019年4月だった。

「店名『智林』の智という字には、単純な知識ではなく掘り下げた知識や知見という意味があります。お客様も自分たちも、探究心を持って楽しめるようなお店になればと願い、この漢字を使いました。また、英語のスラングでリラックスすることをchillin’と表現します。ゆったりとチルアウトする時間をイメージしています」と榛沢シェフは話す。

店舗の外観は濃い紺色をベースにしており、窓からは店内の光が漏れる。中華料理を連想させるような要素は店外になく、都会にあるおしゃれなバーといったたたずまいだ。

店内は32席と広いが、地上レベルのフロアと数段下がったフロアの2つに分かれ、落ち着いた雰囲気。昔の料理本や紹興酒の瓶、中国の料理店の巻紙に書かれたお品書きなどが飾られている。

榛沢シェフは知る人ぞ知る有名中華料理店「龍口酒家(りゅうこうしゅか)」(東京・幡ヶ谷)の出身だ。

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