映画『風をつかまえた少年』 14歳の発明が開いた扉恋する映画 原作者ウィリアム・カムクワンバ氏インタビュー

まずは子どもの話を聞いてあげることが大事

――いまだに選択肢が少ないマラウイに比べて、日本では多くの選択肢がありますが、それでも何をしたいかわからない子どもたちもいます。そういった悩みを抱える子を持つ両親に対して、アドバイスをお願いします。

ウィリアム:繰り返しになりますが、子どもときちんと会話を持ち、そこで好きなものをいくつでもいいので、聞いてあげることが大切だと思います。まずはそこから始めるべきではないでしょうか。そして、そういうことを踏まえたうえで、その先にある可能性について一緒に話していく必要があると思います。

「これはどう?」と親が先に言ってしまうときもありますが、そうすると、逆に子どもの選択肢を狭めて、こちらの希望を押し付けることになりかねません。なので、まずは「何をやりたいのか?」といきなり聞くのではなく、「何が好きなのか?」そして「どうして好きなのか?」ということを聞くことから始めてみてください。それが見えてきたら、あとは彼らを応援することが親としてできることだと僕は思っています。

『風をつかまえた少年』

『風をつかまえた少年』(C) 2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
監督・脚本・出演:キウェテル・イジョフォー
出演:マックスウェル・シンバ、アイサ・マイガ
原作:「風をつかまえた少年」ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー著(文芸春秋刊)
配給:ロングライド
8月2日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開
【ストーリー】
2001年、干ばつに襲われたマラウイは、飢餓による貧困に苦しめられていた。14歳の少年ウィリアムも、学費を払うことができず、退学を余儀なくされる。そんななか、図書館で1冊の本に出合ったウィリアムは、独学で風力発電を作ることを思いつく。電気によって、家族や村を救いたいと希望に目を輝かせていたが、そこにはいくつもの難題が立ちはだかることに……。

(取材・文 志村昌美、写真 厚地健太郎)

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