血液を「サラサラ」にしたい チェックする方法は?
この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!
(1)健診結果の「血圧」から判断できる
(2)「LDLコレステロール」から判断できる
(3)頸動脈のエコー(超音波)検査を受ける
頸動脈エコー検査で、動脈硬化の進行度が分かる
正解は、(3)頸動脈のエコー(超音波)検査を受ける です。
血管、そしてその中を流れる血液の状態が、その人の健康状態と密接に関係していることは広く知られています。一般に、血液が流れにくく詰まりやすい状態を「血液ドロドロ」、逆に流動性が高く流れやすい状態を「血液サラサラ」などと呼び、後者が望ましい状態とされています。
しかし、自分の「血液サラサラ」度合いは、どうすれば分かるのでしょうか。会社などで受ける健康診断の結果には「血液サラサラ」度合いを示すものは見当たりません。
栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さんは、「頸動脈のエコー(超音波)画像を見ると、血液の流れ方(速度や量)、血管年齢、動脈硬化の進行度など、すべて一発で分かります」と話します。
「動脈硬化は生活習慣だけでなく、遺伝的な影響もあります。中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高くても、頸動脈のエコー画像を見ると動脈硬化が進んでいない人もいます」(栗原さん)
一方で、年齢が若くても予想以上に動脈硬化が進んでいる人もいると栗原さんは話します。「心筋梗塞や脳卒中による突然死を防ぐためにも、自分の動脈の状態を知っておくことは大切です。中性脂肪やLDLコレステロールが気になる人は、ぜひ一度、頸動脈のエコー画像を撮ってもらうべきです」(栗原さん)
自分の状態を確認したい人は、医療機関で頸動脈エコー検査を受けるといいでしょう。「脂質異常症、高血圧、糖尿病など、動脈硬化を進める生活習慣病の人は、基本的に検査に保険が適用されます。中性脂肪やLDLコレステロールが基準値より高い人は、健診結果を持って医師に相談してみてください」(栗原さん)
(日経Gooday編集部)
[日経Gooday2019年7月22日付記事を再構成]
健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。