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フリーアナから出産契機に起業 決断支えた神戸女学院 堤香苗キャリア・マム社長(下)

2019/7/29

文学座研究所から合格発表がきたのは、大学の卒業式の後でした。1年間の課程を修了しましたが、修了した生徒の中から選ばれた人が進む2年目の課程には進めませんでした。

その後、学生時代から続けていたフリーアナウンサーとして働いている時に結婚。長男を出産した。

「神戸女学院の大先輩たちは自分のコミュニティーで自分が役に立てることを丁寧になさっています」と話す

長男を公園に連れて行ったときのショックが、のちのキャリア・マム設立の原点です。公園にいるお母さんたちが、狭い世界に閉じこもらざるを得ずにいるのを知りました。気づくと、自分もその一人になっていたのです。

神戸女学院で「自分の言いたいことは発言していい」「ナンバーワンでなくても、オンリーワンを目指す」と学んできたはずなのに、私は何もできていないじゃないか。

それで、ママと子どものイベントを企画したところ、口コミが広がり、気づいたら会員が1500人を超えていたのです。これは何かになるかもしれないと、人に会うたびに「1500人のママのネットワークがありますが、何かできませんか」と言い続けていたら、「マーケティングをしてみたら?」と広告会社の人が教えてくれました。「マーケティングって何ですか?」って聞いたくらい、本当に何もわかっていなかったんですよ。これが、現在のキャリア・マムの始まりです。今は会員が全国に10万人になり、会社としても2018年は最高の売り上げを更新することができました。

役者を志したり、フリーアナウンサーをしたり。離婚、再婚、2人目の出産も経験しています。振り幅358度くらいの変化に富む人生を歩んできましたが、神戸女学院という要が常に私をホールドしてくれていたように思います。

「ロールモデルになる女性がいない」という嘆きを女性からよく聞きますが、私にはそんな悩みは皆無です。神戸女学院の大先輩たちは、皆さん本当にすてきな生き方をされています。同窓会には80歳代や90歳代の先輩たちが何人もいらっしゃいます。大企業で役職につくような活躍ではなくとも、どの方も自分のコミュニティーで自分が役に立てることを丁寧になさっています。ああ、こうやって生きていけばいいんだなって、大先輩たちの姿を見るたびに勇気づけられます。愛神愛隣の教えを忘れず、女性を応援する活動をこれからも続けていこうと思っています。

(藤原仁美)

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