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朝3行日記で育む なりたい自分イメージトレーニング

学びを成果につなげるための「ひとり朝活」主義(最終回)

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NIKKEI STYLE

「今の仕事はつぶしがきかないからもっとスキルアップしなければ」といった恐怖感からやみくもに勉強をはじめると、ますます機械に代替される人材になると「朝活のプロ」池田千恵氏は指摘します。これからの時代に必要なクリエーティブの源泉である「楽しさ」「わくわく感」を朝30分で育む方法について池田氏が解説します。

「つぶしがきかない」は思考停止のはじまり

今まで専門性が高く、機械に代替されることはないと思われていた業界から、雪崩のように人工知能(AI)やRPA(ロボティク・プロセス・オートメーション=ホワイトカラーの単純な間接業務を自動化する技術)による機械化が進んでいます。2019年7月7日の日本経済新聞記事「離婚や事故…ネットで民事紛争解決 法改正も視野」によると、政府は離婚や交通事故といった民事紛争を、AIを活用しインターネット上で解決する仕組みづくりに乗り出すそうです。

つぶしがきく専門の知識や資格を得るためにたくさん勉強し、暗記し、問題解決力を高める努力をしている人は多いのではないでしょうか。しかし、こうした人ほど、かえってつぶしがきかなくなっていく現状を誰が予想したでしょうか。このような背景のもと、自己分析をし直して今後のキャリア形成を考えるコミュニティー「朝キャリ」を主宰する当社のもとには、ずっと真面目に一生懸命勉強を頑張ってきた人たちからの相談が増えています。その内容は「今の仕事では今後つぶしがきかなくなるのではないか」「これからどうしたらよいのか」というものです。

ここで慌てたり焦ったりして、手当たり次第に「つぶしがきく」自分になるためのスキルアップをはじめる前に、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。今の仕事を「つぶしがきかない」という言葉でジャッジし、解決策を外に求める先には「勉強の沼」が潜んでいる、ということを。

勉強の沼にはまると抜けられない

真面目で一生懸命な人ほど陥りがちな「勉強の沼」とは次のようなものです。

1. 今の仕事だとつぶしがきかないから他の仕事をしよう
2. 他の仕事をしようにも自分にはスキルが足りないから、スキルを得るために勉強しよう
3. 勉強すればするほど自分の「底の浅さ」に気付いてしまった。さらに他の勉強を続けよう
4. 結局、広く浅くで何も身につかずに時間だけが過ぎていく

絶対的な正解を求め、答えを探して勉強する時代がまもなく終わります。にもかかわらず、勉強する解決法しか知らないがために、人生の正解が自分の外にあると思い込み、他の勉強に時間を費やすのはもったいないことです。

私は「つぶしがきかない」という言葉こそが、自分で自分の仕事をつぶしがきかないものにする「呪いの言葉」だと考えています。「つぶしがきかない」という恐怖や「何かしなければ」という義務感からはクリエーティブな発想は生まれないからです。

AIやRPAの発展により単純作業が減れば、創造性が発揮できることに多くの時間が割けるようになります。結果残るのは革新的なアイデアや、周りがわくわくしてどんどん巻き込まれていくようなミッションなど、人間にしか創造し得ない価値です。「つぶしがきくように」「逃げ遅れないように」という恐怖感や義務感からのスキルアップを考えれば考えるほど、クリエーティブなアイデアの源泉である「楽しさ」「わくわく感」「誰に止められてもついついやってしまうこと」からはかけ離れていってしまうのです。

わくわくを育むには「朝の30分」を続けよう

とはいえ、今まで問題を与えられ、解決するために長年エネルギーを費やしてきたという頭の使い方をいきなり変えるのは難しいものです。そこで提案したいのが、始業前の朝の30分だけでも「好きなこと」「わくわくすること」「ついついやってしまうこと」に時間を費やしてみませんか? というものです。

「こういう生活を送りたい!」「こんな状態が幸せだ!」ということは、自分自身で分かっていないと言語化できません。普段私たちは忙しさに流され、何が好きで何が嫌いか、どんなことにわくわくするかといった感情をないがしろにしているからです。言語化できないと、検索できないのでうまくその情報にたどり着くことができません。自分の理想の人生に対する「検索ワード」が「つぶしがきく」という言葉のせいでアイマイになってしまうのです。

自分の「好き」や「本当はこれをしたい」を明確化するために、忙しい毎日の中でわくわく感を朝、意図的に作ってから一日をはじめてみましょう。朝いちばんの気分は一日を左右します。朝30分だけでも自分の「好き」を満たすことによって、仕事の取り組み方やモチベーションも変わってきます。

具体的に朝に「好き」を育む方法を、レベル別に3つお伝えします。

初級:朝の3行日記をつける
中級:今ある環境から楽しさを見つける練習をしてみる
上級:3年後のプロフィルを作ってみる

初級編:朝の3行日記をつけてみよう

「朝の3行日記」とは「まだ終わっていない一日を、良い予感で予測する」日記です。普通は日記というと、その日にあったことを夜書くものですが、この日記は朝書きます。始業前の朝「こんな一日の終わりだったらうれしいな」という内容を3行だけ書いてみましょう。3行だけなら5分もかからず書けるので気楽にはじめられます。

自分自身の「良い一日だった!」は何かを知ることは、「好き」を知ることにつながります。例えば「今日は段取り良く仕事を進めることができて、定時で帰ることができて家族とゆっくり過ごせた!」と書いていたら、本当にしたいことは「家族とゆっくり過ごすこと」かもしれません。それが分かれば「家族とゆっくり過ごしながら好きな仕事をするにはどうしたらよいか?」のアイデアもおのずと生まれてきます。

中級編:今ある環境から「楽しさ」を見つける訓練を始めてみよう

前述の通り、焦って何か他のことをしようとすると「勉強の沼」にはまります。他の楽しいことを探すのではなく、今の環境から楽しさを見つける訓練をしていきましょう。例えば次のようなことを試してみてはいかがでしょうか。

・出張や外回りが多いなら、滞在先で落ちつくカフェを探訪してブログなどにまとめてみる
・会社の人事部署なら、自分が尊敬する著者を研修企画として呼ぶにはどうしたらよいかを考える
・会社の縦割り主義に嫌気がさしているなら、全社横断プロジェクトを提案してみる

面白い仕事を探すのではなく、今の仕事を面白くする工夫をしてみましょう。探してみると目の前にたくさん「面白い」のタネが見つかるものです。

上級編:3年後プロフィルを作ってみよう

「3年後プロフィル」とは、初級の「朝の3行日記」を進化させたものです。3年後「こうなっていたらいいな」という未来を「すでになったように」プロフィルとして表現してみましょう。まずは200~300文字くらいで、将来のプロフィルを「先取り」してみるのです。10年後だと遠すぎますが、3年後だと想像がしやすいですよね。

ポイントは「3年後だとせいぜいこのくらいだろう」という気持ちで書くのではなく、「3年後にこんな未来になったら最高だな!」とわくわくするような気持ちで書くことです。疲れや雑念のためにネガティブな気持ちにとらわれやすい夜よりも、睡眠で脳がスッキリした朝に書くことで前向きな気分は維持できます。そしてちょっとした変化や昨日とは違った気持ちを見つけながら、これを毎日更新していくのです。

3年後プロフィルを書くと、自分が将来どうなっていたいかが明確化されます。目標が見えたら、そこに向かってすべきことも分かってきます。

今回の記事のまとめ

今回のまとめは次のようなものです。

・自分の今の仕事を「つぶしがきかない」という言葉でジャッジし、解決策を外に求めて思考停止すると「勉強の沼」にはまる
・勉強の沼にはまらずに「楽しさ」を見つけるために朝30分を活用しよう
・朝の30分でできる作業は次の3つ
初級:朝の3行日記をつける
中級:今ある環境から楽しさを見つける練習をしてみる
上級:3年後のプロフィルを作ってみる

自分が今、AIにすぐに取って代わられるような単調な事務作業を仕事にしていると思うと腐ってしまうこともあるかもしれません。しかし、あなたがどんな人生を送って、何が好きで、何を大切にしているかという価値観はあなただけのものです。今後は自分の「好き」を全開にして、夢中になれる何かでお金を稼ぐことができる時代が待っています。外に自分の理想を求めるのではなく、今の自分をしっかり見つめるところからはじめてみましょう。今の仕事を「つぶしのきく仕事」にするのはあなたの意識次第なのです。

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、朝活で人生計画を立てるコミュニティー「朝キャリ」(http://asa6.co.jp/asacari/)を主宰。9年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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