早期退職前に自己点検 転職アピールポイントの勘違いミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

成果と関与度を強調 自分なりの創意工夫と再現性

・属性主義

自分自身の個人としてのキャリアが、勤務先の会社・部署などの影響力と同化・依存してしまっているかのように見えてしまうリスク。

・役職・ポジションの重視

自分のキャリアが部長、執行役員、社長などの役職名に依存しているように見えてしまうリスク。

・過去の担当業務の説明

自分が過去担当した業務の説明で終わってしまい、成果を十分に説明できなくなるリスク。

・客観化の不足

セカンドキャリアの転職市場での相場観の情報獲得が不足しているリスク。自分の価値づけや、希望する業務、そこに支払われる報酬の獲得難易度などの情報を理解していなければ、セカンドキャリアを構築するための作戦立案がスタートできなくなる。

転職活動で、最初に必要な作業が、履歴書や職務経歴書の作成という、過去情報の整理になるせいもあって、余計に上記のリスクに陥る人が増えやすくなります。過去の属性や役職、どんな業務を担当してきたのかという情報は、その人の価値や評価を表す重要な情報なのですが、それだけで完結してしまうと、誤解を生じさせる懸念があります。特に、素のままの過去情報は、その企業の内輪だけで通用する社内価値のものさしがあって理解できるものも多く、会社をまたぐ転職活動に使うには不十分かつ不適切な表現になりかねないからです。

では、上記と同じ属性、経験を持った人が、社外の人にも通じる表現をするにはどうすればいいのでしょうか?

これまでに満足度の高い転職を実現し、受け入れ先でも長く活躍している人たちの共通点をまとめてみました。

・成果結果主義(Before/Afterの明示)

どんな会社や組織、部署であったかには関係なく、自分がどのような結果・成果を生み出してきたのかを、数字を織り込み、時系列を整理して具体的に説明しています。自分が担当する前の状態と、その後の「差分(さぶん)」が相手に伝わるかどうか、がポイントになるようです。

・貢献度・関与度の証明

組織が大きくなればなるほど、自分一人で結果を生み出せるプロジェクトはほとんどありません。生み出した結果に対しての、自分の役回りや貢献度合いを客観的に説明できるかどうかというポイントです。

・創意工夫ポイントの開示

結果を生み出すために、予期せぬ障害やトラブルがあった際、自分がどのような創意工夫を発揮して、その局面を乗り切ることができたのか、その成果とともにわかりやすく説明できるかどうかというのもポイントの一つかもしれません。

・再現性の抽出

過去の経歴を上記のように整理することで、自分のキャリアのどの部分に再現性があり、応募先企業の事業を伸長させるために、どのようなファンクションでどう価値創出することができそうなのかを表現しやすくなります。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
次のページ
印象づけたいのは「過去の実績」より「未来への貢献」
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら