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白河桃子 すごい働き方革命

男性育休必須化から3年 リクルートの女性が変わった 清水淳リクルートコミュニケーションズ社長(上)

2019/7/31

仕事と家庭の両立をしていけるイメージを持つ女性社員が大幅に増えたという

■「パパダイムシフト」で女性の働き方も変わった

白河 「義務」ではなく「必須」という表現を使われたのにもこだわりが?

清水 これも議論がありました。役員会で話す中で「『義務』というと、少し強制的なニュアンスがあるから違和感がある」という意見が多く、「『必須』であれば、それほど抵抗は感じないのでは」と落ち着きました。結果、これは男性社員にも自然に受け入れられたようで、制度導入の発表をした後の反応もおおむね良好で、むしろ「休み方の具体例を知りたい」といったポジティブな問い合わせが寄せられました。

白河 実際に「常識」は変わりましたか。変わったとしたら、どのくらいで変化の実感がありましたか。

清水 思ったより早く、ガラリと変わりました。当社では、「女性社員が仕事と家庭の両立をしていけるイメージを持てているか」という社内調査を継続的に行っているのですが、男性育休必須化の導入前の年は「両立できる」と答えた割合が30%台だったのに対し、1年後、導入した後の調査では「両立できる」が70%近くに。まさに逆転現象で、「パラダイムシフト」が起きました。ちなみに当社では、男性育児支援の施策を「パパダイムシフト」と名付けて応援しています。

白河 男性の働き方を変えたら女性が変わった! パパダイムシフト、つまり、男性の子育ての常識を変えていく。いい言葉ですね。しかし、女性社員の意識がそこまで劇的に変わった理由としては、何が一番大きかったのでしょうか。

清水 16年秋に導入したリモートワークの成果もあると思います。これまで早く帰ることに後ろめたさを感じていた子育て中の社員が、帰宅後にも在宅で仕事の続きをできるようになりました。男女共に、パフォーマンスの上げ方に多様性が生まれたという流れがあると思います。それも1年くらいの短い期間で、グッと風土が変わっていきましたね。

白河 リモートワークの利用率はどのくらいですか?

清水 利用経験のある社員率でいうとほぼ100%。利用ペースとしては、平均して週に1日強で、多い人は週3日程度。逆に、それ以上増えることはなさそうですね。

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