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オヤカクより伴走者に 就活で試される親子の信頼関係 今どき親子の就活事情(3)読者投稿編

2019/7/26

写真はイメージ=PIXTA
就職活動の現場で、ここ数年当たり前のように飛び交う「オヤカク」(「親に確認」の略)という言葉がある。オヤカクの結果、学生が内定を辞退するケースが増えているという。背景を探ると、親子関係の変化や就職に対する価値観の移り変わりなど様々なものが見えてくる。学生が脱皮して社会に出るとはどういうことなのか、一緒に考えてみませんか。

「オヤカク」についてコンテンツプラットフォームのnoteで意見を募ったところ、学生、親の立場から様々な意見が寄せられた。今回は、いくつかをピックアップして紹介する。

その前に、言葉の定義をあらためて整理したい。「オヤカク」は当初、企業の人事担当者の間で「内定者の親に企業が入社意向を確認すること」という意味で使われてきた。子どもが就職先を決める際の親の影響力が近年、大きくなっており「親の確認」なしに内定を出すことがリスクにもなるからだ。ところが、親が自分の子どもの就職先を確認し、場合によっては変えさせる意味での「オヤカク」こそ目立つ。企業、親、子どもの関係は複雑に絡み合っている。

■「一人の自立した人間としてみてほしい」

大学4年生で来年就職予定の天野さんは、大学の専攻とは異なる分野に進むことを決めた。「親は驚いていましたが、自分の選択を尊重してくれました」と振り返る。オヤカクの記事を読み、「子どもの選択を尊重してあげたほうがいい」とあらためて思ったという。「オヤカクをしてしまう親御さんは、子どもを愛するあまり心配でそうしてしまう方が多いのかもしれません。しかし子供だって長い期間就活をしてきて、それなりに考えて結論を出しています」と訴える。

その上で、「就職というイベントをきっかけに、我が子を『自分の子ども』というよりは、一人の自立した人間としてみてはどうでしょうか。子どもが出した結論に対しては、それを否定しねじ曲げることはしないでほしい。子どもを一生、『子ども』のままにしてしまうよくない行為だと考えます」と訴えた。

■企業による「オヤカク」の倫理的問題

大学の同期の話を披露してくれたのはNinjaさん。東証1部上場の企業から内定を得た同期は、その後も就活を続けるために内定を承諾するかどうかの返事をはぐらかしていたという。「採用担当者から心理を見透かされていたようで、親に内定の受諾を確認したい旨の連絡があり、結局(同期の)彼が折れて受諾することとなりました。当時彼は採用担当者と親の間に挟まれ、かなり心理的に疲弊していました」と明かす。

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