――ボタンダウンのオックスフォードシャツもベーシックアイテムです。

オックスフォードシャツにはボタン付きのフラップポケット。J.PRESSポケットとも呼ばれる

飯野「オックスフォードシャツは代表的なアイコンです。一目でJ.PRESSのものだと分かる特徴が、胸のボタン付きフラップポケットです。スタイル事典などではJ.PRESSポケットとも呼ばれてきました」

石津「カジュアル感があるから応用範囲が広いですよね。ビジネスウエアとしても通用しますし。こういうシャツは洗いざらしがいい感じで、シワ感が大切。クリーニングに出すとぴしっとアイロンをかけられてドレスシャツになってしまいますから、自宅での洗濯をおすすめします」

「見た目にも涼しげな夏の素材の代表がシアサッカー、コードレーン、マドラスチェック」

飯野「夏ならばきちんとクリース(パンツの折り目のライン)が入ったコットンパンツを合わせて。タイドアップするのもいいでしょう。レジメンタルタイも定番です。世代を超えて愛用されるJ.PRESSの原点といえる定番品を『オリジナルス』とひとくくりにして提案しています」

――若い人の間でトラッドへの関心が高まっているといいます。

飯野「アメリカントラッドというベースを時代に合わせて微調整し、次の世代につなげていくのが一番の仕事です。これまでは百貨店だけで販売してきましたが、2018年からセレクトショップへの卸を始めました。イタリアで開かれる紳士服の展示会『ピッティ・イマージネ・ウォモ』への出展も19年で2回目となり、パリでの展示会も開催しています」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

石津祥介
服飾評論家。1935年岡山市生まれ。明治大学文学部中退、桑沢デザイン研究所卒。婦人画報社「メンズクラブ」編集部を経て、60年ヴァンヂャケット入社、主に企画・宣伝部と役員兼務。石津事務所代表として、アパレルブランディングや、衣・食・住に伴う企画ディレクション業務を行う。VAN創業者、石津謙介氏の長男。

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