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18年に勝った人の投資先 大型優良株・海外株投信… 2019年個人投資家調査(3)

日経マネー

2019/7/26

(イラスト:ハヤシナオユキ)
日経マネー

個人投資家にとって、VIXショック、米中貿易戦争、世界同時株安などにより、2018年は波乱の年だった。そんな荒波を乗り越え勝ち続けている投資家とはどんなスゴ腕なのか。投資手法から探った。

日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」で、2016~18年の3年連続でリスク資産の運用成績がプラス10%以上の「スーパー3連勝さん」の比率は4.8%(600人)と、前年比0.7ポイントの低下にとどまった。プラス40%以上を3年間という「大勝ち3連勝さん」の数は前年調査とほぼ同数。スゴ腕は18年の厳しい相場でも利益を出せていたようだ。

スーパー3連勝さんの投資手法はどのようなものか。18年に実施した調査と比較すると、その手口が激変していることが分かる。19年調査で前年から比率が大きく増えたのは、「大型優良株中心の王道投資」と「海外株投信」「先進国株投資」だ。王道投資は前年調査比で4ポイント上昇の19.2%、海外株投信と先進国株投資の合計は5.5ポイント上昇の12.3%だった。

(イラスト:ハヤシナオユキ)

18年は、先進国株投資を主力とする人にとってはやりやすい環境だったようだ。18年末の世界同時株安の時を除けば、米国株はおおむね堅調だったからだ。特にIT(情報通信)やハイテク企業が多く上場するナスダック総合株価指数は年間でマイナス約4%と、日経平均株価(マイナス約12%)に比べて底堅かった。これらの欧米株指数に連動する投信や、IT・ハイテク関連の個別株を買っていた人にとっては比較的勝ちやすい相場であったと言える。

逆に大きく減少したのが割安株を狙うバリュー株投資だ。バリュー株を主力としていると答えた比率は8.2ポイント低下の7.8%とほぼ半減した。中小型株の大化けを狙うグロース株投資も4.3ポイント低下の16%にとどまった。

背景にあるのは、日本の中小型株安だ。東証マザーズ指数は1年間で34%も下落。日経ジャスダック平均株価も19%下落した。相場環境が不透明な中、値動きが軽い中小型株は大型株に先行して売られやすい環境にあった。個人投資家はバリュー株投資でもグロース株投資でも大勝ちが期待できる中小型株に投資することが多いが、18年ではそれが裏目に出やすかったと言えるだろう。

(日経マネー 川路洋助)

[日経マネー2019年8月号の記事を再構成]

※個人投資家調査の詳細な結果は、日経マネー8月号特集「こんな相場でも儲けた人の『稼ぎ方』大研究!」に掲載しています。「億超え376人に学ぶ1億円の稼ぎ方」「投資スタイル別 波乱相場で勝つワザ」「隣の勝ち組さんが2019年に狙う株」など、さまざまな角度から「稼ぎ方」を解き明かしています。

日経マネー 2019年 8 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP
価格 : 780円 (税込み)


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