金券ショップを家計の味方に 新幹線や買い物でお得

金券店の陳列棚にはさまざまなチケットが並ぶ
金券店の陳列棚にはさまざまなチケットが並ぶ

景気の先行きに不透明感が増し、10月には消費税率の引き上げも予定されている。家計節約の一助に金券店を活用してみてはいかがだろうか。多様なチケットを取り扱っており、夏休みの旅行には航空会社の株主優待券を使うと通常より格安で搭乗できる。使わないチケットが手元にあれば、それを売って換金すると臨時収入にもなる。

JR新橋駅前のニュー新橋ビルの1階には10店を超える金券ショップが集まる。サラリーマンらが陳列棚に並ぶ金券の売買価格に目を凝らす。東京都内ではJR新宿駅やJR神田駅の周辺にも多い。

店によって特徴

店頭には新幹線をはじめ鉄道各社の回数券や航空会社の株主優待券、商品券、切手や収入印紙、スポーツや映画・演劇のチケットなど多様な金券がそろう。公共交通機関の切符が豊富だったり、飲食店などの優待券が充実していたりと店によって品ぞろえに特徴がある。

「春先から新幹線の切符が例年より安くなっていますよ」。ニュー新橋ビルで金券店「新橋チケット」を運営するチャンスセンター(東京・港)の伊集院浩二代表取締役は教えてくれた。ICカード乗車券の普及でチケットが余り気味になっているためだ。

東海道新幹線の東京発新大阪着(片道)の普通車指定席の正規運賃は1万4450円(通常期)。金券店では同区間の普通車指定席に乗車できる6枚セット回数券の定価は8万2140円で、1枚あたり1万3690円の計算になる。

日本経済新聞の調べでは都内の主要金券ショップで同区間の片道の普通車指定席券の安値は2019年1月以降1万3000円を下回り6月に1万2350円まで下がった(グラフA)。正規料金より2100円安い。

航空券はどうか。この1年で羽田発伊丹着の片道料金の安値はおおむね1万1000円台で推移している。安値で搭乗できるのは早朝や深夜の便が多い。昼間なら新幹線の方が安くなる場合もある。

航空機を安く使うには航空会社が株主向けに発行する優待券や割引券を入手するのも一案だ。金券ショップで流通しており、株主でなくても買える。この券を使えば、通常運賃の半額程度になる。

全日本空輸(ANA)のサイトで東京(羽田)―札幌(新千歳)便を調べると、フレックス(ピーク時、旅客施設使用料含む)運賃が3万8260円だが、株主優待割引運賃は1万9410円だった。ANAの株主優待券が4390円なら2万3800円で乗れる。