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軍艦・帆船… 航海気分味わえるミュージアム10選

2019/7/22

■6位 名古屋港ガーデンふ頭(名古屋市) 440ポイント
南極観測隊の生活 垣間見る

港を一望できる展望室や水族館などを備えた名古屋港ガーデンふ頭の施設で、名古屋海洋博物館と南極観測船ふじを対象に選考した。博物館では港の歴史や現在の姿を学べるほか、船だけでなくコンテナを扱う大型のガントリークレーンの操縦シミュレーターを楽しめる。

南極観測で活躍した砕氷船ふじは船内の設備が残され、乗組員の生活が垣間見える。「博物館やふじはもちろん、ユニークな休憩所ポートハウスや食事・買い物が楽しめる商業施設も含めて魅力満載のスポット」(平尾寿雄さん)。

(1)市営地下鉄名古屋港駅から徒歩5分(2)博物館・ふじ・展望室共通で700円(3)http://pier.nagoyaaqua.jp/

■7位 三菱重工長崎造船所史料館(長崎市) 400ポイント
圧巻の展示 技術の進歩語る

史料館である印象的な赤レンガの建物は、三菱重工発祥の長崎造船所に現存する最古の工場建屋。世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設のひとつだ。工場内にあるため、個人で訪れる場合は事前に予約して長崎駅から専用バスで往復する。

館内は「戦艦武蔵」「岩崎家」など13のコーナーに分かれ、日本最古の工作機械や海底調査用潜水器具、日本初の国産蒸気タービンなど珍しい品も多い。「技術の進歩を物語る興味深い展示品は圧巻」(丁野朗さん)。

(1)JR長崎駅前から専用シャトルバス15分(2)完全予約制で800円(3)https://www.mhi.com/jp/expertise/museum/nagasaki/

■8位 船の科学館(東京都品川区) 390ポイント
親子で体験プログラムも

東京の臨海副都心に1974年にできた海と船の文化をテーマにした海洋博物館。初代南極観測船「宗谷」の船内見学に加え、船舶模型や日本近海の海底地形のジオラマなどを別館で公開している。「首都圏各地からの交通の便がいい。子ども向け体験プログラムもあって親子で楽しめる」(中野秀治さん)

代表的な海事博物館のひとつとして知られるが、2011年に本館を休止、青函連絡船「羊蹄丸」の保存展示も終えた。「いつかの再開を祈って1票投じたい」との声があった。

(1)新交通ゆりかもめ東京国際クルーズターミナル駅すぐ(2)無料(3)https://www.funenokagakukan.or.jp/

■9位 海王丸パーク(富山県射水市) 300ポイント
船上のベル 愛を誓う

「海の貴婦人」と呼ばれる「海王丸」は、練習帆船として1930年に建造された。船内見学はもちろん、年10回ほどすべての帆を広げる総帆展帆も見ものだ。「日本海側で帆船をみようと思ったらここ。近くから遊覧船も出ていて、海からみることも可能」(中脇浩さん)

夜のイルミネーションやライトアップを目当てに訪れる人も多い。デートスポットとしても人気で「恋人の聖地」に選ばれ、船上のタイムベルを鳴らして愛を誓う結婚式も可能。パーク内には世界中の帆船の模型を展示する「日本海交流センター」がある。

(1)万葉線海王丸駅から徒歩10分(2)海王丸400円(3)http://www.kaiwomaru.jp/

■10位 宮城県慶長使節船ミュージアム(宮城県石巻市) 290ポイント
船大工が木造船復元

愛称はサン・ファン館。17世紀初頭、慶長使節ら一行を乗せて太平洋を往復した船「サン・ファン・バウティスタ号」を核に歴史や帆船文化を紹介する博物館。記録に忠実に石巻の船大工が手掛けた復元船が目玉だ。老朽化が進み、現在は船内に入れない。VR(仮想現実)で船内散策を疑似体験できるツアー企画を用意している。

船や館は東日本大震災で津波の被害を受けたが、2013年に再開。「日本人の勇気と心意気を示す貴重な木造の復元船。是非残すべき博物館」(近藤健雄さん)。7月末は帆船づくり体験や歴史解説のイベントも。

(1)JR渡波駅から徒歩25分(2)350円(3)https://www.santjuan.or.jp/

■日本海で活躍 北前船にも注目

四方を海に囲まれた日本。各地に船や港について学べるスポットがある。ランキングでは横浜や神戸、呉、長崎といった日本有数の港町の施設が上位に並んだ。海事産業の発展や戦争の時代に歴史に名を刻んだ船の実物が残されており、繰り返し訪れて往年の雄姿に思いをはせるファンも多い。

近年、リニューアルが相次ぐ。関門海峡ミュージアム(北九州市)は改装後9月に再開予定だ。博多ポートタワー・博多港ベイサイドミュージアム(福岡市)は2020年3月まで改装中。明治天皇が乗船して祝日「海の日」とも縁が深い国の重要文化財「明治丸」は15年に修復を終え、東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)でその姿を見られる。

専門家からは、江戸から明治期にかけて日本海から瀬戸内海まで広く活躍した「北前船」の寄港地を推す声も。北前船は、船主ゆかりの建造物や歴史資料などの有形文化財と、祭礼や民謡など無形文化財で構成する日本遺産となり、注目を集めている。ロシアに渡った高田屋嘉兵衛ゆかりの高田屋顕彰館(兵庫県洲本市)のほか、日本海沿岸に往時をしのばせる建物が数多く残っている。

◇ ◇ ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を集計した点数。施設の名称と所在地。(1)主な交通手段(2)大人料金(3)サイトのURL。写真は1~3位は三浦秀行撮影、4位以下は各施設の提供。

調査の方法 船や港について学んだり遊んだりできる全国の施設・スポットを、専門家への取材で25カ所リストアップ。13人に「実物や模型を通じて魅力を体感できる」「展示企画やイベントが充実している」「周辺の観光も楽しめる」という観点でそれぞれおすすめ順に順位付けを依頼。編集部で集計した。(河野俊)

今週の専門家 ▽池田薫(日本港湾協会)▽池田良穂(大阪経済法科大学客員教授)▽河野まゆ子(JTB総合研究所主席研究員)▽近藤健雄(日本大学名誉教授)▽丁野朗(東洋大学大学院客員教授)▽中野秀治(ANA総合研究所主席研究員)▽中村直樹(「日刊海事プレス」編集長)▽中山徳子(日本海事広報協会)▽中脇浩(「にっぽん全国たのしい船旅」編集長)▽平尾寿雄(ウォーターフロント協会)▽丸山隆英(みなと総合研究財団)▽森岡順子(日本観光振興協会)▽矢ケ崎紀子(東京女子大学教授)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年7月20日付]

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