軍艦・帆船… 航海気分味わえるミュージアム10選

夏は海。ビーチもいいが、船や港も面白い。世界中を巡った船に乗り込んだり、港の歴史に思いをはせたり。専門家13人によるおすすめスポットで、大海原を進む気分を味わおう。
■1位 大和ミュージアム(広島県呉市) 830ポイント
精巧な巨大模型が圧巻

呉市海事歴史科学館。軍港の街として栄え、戦後も造船業を営む呉の歴史や技術を紹介する。この地で建造された戦艦「大和」の模型が目を引く。実物の10分の1の大きさながら全長26.3メートルある。「詳細な設計図面・資料に基づいて精巧に作られた巨大模型が圧巻」(池田良穂さん)

館内には零式艦上戦闘機や人間魚雷「回天」など戦時の実物資料を数多く展示する。ボランティアガイドの詳しい解説が聞けるのも魅力だ。2016年に呉市が海底に沈む大和を潜水調査した際に撮影した映像などを公開する企画展を20年1月まで開催している。「建物、展示内容どれをとってもこだわりが感じられる」(森岡順子さん)

スマートフォンでAR(拡張現実)アプリを使うと戦艦大和が動いたり、空中を観測機が飛んだりする映像を見られる。シアターでは戦艦大和などの映像プログラムを上映する。子どもが遊びながら学べる体感型展示も充実している。操船シミュレーターや波の性質を学べる実験水槽のほか、週末はワークショップやサイエンスショーも楽しめる。

館と道を挟んだ場所に「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」がある。実物の潜水艦内部を公開している。大和ミュージアムと合わせて見学する人が多い。

(1)交通手段 JR呉駅から徒歩5分(2)大人料金 500円(3)情報サイト https://yamato-museum.com/

■2位 日本丸メモリアルパーク(横浜市) 670ポイント
すべての帆広げる「総帆展帆」必見

みなとみらい21地区の一角にあり、帆船日本丸と横浜みなと博物館が見もの。日本丸は1930年に建造された船員を養成するための練習船。84年の引退までに地球を約45周する距離を航海した国の重要文化財だ。船内を見学でき、体験イベントが豊富。月に1回程度、すべての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」は壮観。「横浜港のウオーターフロントのシンボル。ドックも重要文化財で歴史的価値がある」(池田薫さん)。「帆船はぜひ見てほしい。周辺の施設と合わせ見どころ、学びどころ満載で1日たっぷり楽しめる」(中山徳子さん)

博物館は黒船来港や客船・コンテナ船が行き交う現在の様子を模型やジオラマで紹介。ウイスキーのキャラクター「アンクルトリス」のデザインで知られる故・柳原良平さんのミュージアムが館内にある。

(1)JR・市営地下鉄桜木町駅から徒歩5分(2)両施設共通で600円(3)https://www.nippon-maru.or.jp/

■3位 神戸海洋博物館(神戸市) 510ポイント
テーマ型博物館 高い総合力

神戸港開港120年記念事業の一環で1987年に開館。館内に足を踏み入れると、開港を号砲で祝ったという英国軍艦ロドニー号の8分の1模型がお出迎え。展示では古くから天然の良港として栄えた神戸の移り変わりを回船や北前船の模型、平清盛の時代の「大輪田泊(おおわだのとまり)」の再現映像、港の様子がわかるジオラマなどで解説する。「船そのものの役割、機能、技術について多角的に展示。テーマ型博物館としての総合力が極めて高い」(河野まゆ子さん)

神戸港と縁が深い川崎重工グループの企業博物館「カワサキワールド」を併設。船にとどまらず、0系新幹線やバイクなどを展示し、操縦体験もできる。周辺には神戸ポートタワーをはじめ観光スポットも多数。「神戸の海洋ロマンを体感できる。夜景も最高」(丸山隆英さん)

(1)JR・阪神元町駅から徒歩15分(2)600円(3)http://www.kobe-maritime-museum.com/

■4位 日本郵船氷川丸・歴史博物館(横浜市) 490ポイント
アールデコ様式 豪華な船内

横浜・山下公園に係留される氷川丸は戦前に造られた貨客船で国の重要文化財。アールデコ様式のインテリアの一等食堂、操舵(そうだ)室や機関室を見て回れる。船の歴史を解説した展示や港の景色を楽しめる屋外デッキもある。

博物館では日本の海運業を支えた日本郵船の歩みを紹介。「博物館で海運の歴史を学び、歴史の証人の氷川丸を訪れるのがおすすめ。豪華な船内を見ると満足感がある」(中村直樹さん)

(1)氷川丸はみなとみらい線元町・中華街駅から徒歩3分、博物館は同馬車道駅から徒歩2分(2)両施設で500円(3)https://hikawamaru.nyk.com/(氷川丸)、https://museum.nyk.com/(博物館)

■5位 鳥羽市立海の博物館(三重県鳥羽市) 470ポイント
全国の木造船 ずらり80隻

漁村や海女の文化を伝える博物館。全国から集められた80隻もの木造船がずらっと居並ぶ収蔵庫は必見だ。中に入れる潜水艇のほか、ワラでつくった海女小屋も人気がある。昔使われていた懐かしい生活用具や漁具も幅広く収集している。「海と人間の関わりをテーマにした面白く、楽しく、おいしい博物館。体験プログラムが充実している」(矢ケ崎紀子さん)

海藻や貝殻を使ったものづくり、磯や干潟の生きもの観察などの企画がある。展示棟を木造にし、自然の風景を生かして庭園を設けた建物も見どころ。

(1)JR・近鉄鳥羽駅からタクシー20分(2)800円(3)http://www.umihaku.com/

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