検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

100隻超える「幽霊船団」 眠る湾が海洋保護区に

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

2019年7月8日、米国メリーランド州マローズ湾の一帯50平方キロメートル弱が、米海洋大気局(NOAA)によって国立海洋保護区に指定された。米国で新しい国立海洋保護区が指定されるのは、ほぼ20年ぶりのことだ。この「マローズ湾・ポトマック川国立海洋保護区」には、第1次世界大戦中の「幽霊船団」や、南北戦争時代の沈没船や、1万2000年ほど前までさかのぼる米国先住民の遺跡もある。

今から100年前、米国各地の造船所で、大量の木造蒸気船が建造された。第1次世界大戦で、ドイツ軍との戦闘に役立てるためだった。

表舞台に立つことはなかった船たち

1916年、ウィルソン大統領は、大西洋で商船や旅客船を沈めていたドイツ軍のUボートと戦うため、米国緊急造船公社(U.S. Emergency Fleet Corporation)を設立して数百隻の船の建造にとりかかった。しかし、機械や建造の問題が続出し、戦時中に欧州へ向かうことができた船は1隻もなかった。

その後、ほとんどの船は地元企業に買い取られ、ポトマック川沿いに集められたが、やがてマローズ湾に放置された。歴史あるそれらの船は、現在も100隻以上が存在し、なかば沈んだ船は、鳥やコウモリ、魚やビーバーのすみかとなっている。結局、歴史の表舞台に立つことはなかった船だが、NOAAは保護区を発表する際、この船団には、「周辺地域や海洋サービス産業の発展と経済的成長をもたらした戦時中の国家的大プロジェクトが反映されている」と述べた。

この場所が初めて保護区の候補にあがったのは2014年だった。発案したのはメリーランド州の当局と保護活動家たちで、観光業の活性化、教育への活用、雇用促進に加え、連邦予算を得て周辺地域の監視を強化したいというねらいがあった。

しかし、ポトマック川で生計を立てている地元の人々は一時、保護によって規制が強化されることを懸念して反対していた。そのため、長いこと州知事預かりの状態が続くことになった。

マローズ湾はすでに人気の観光スポットになっている。旅行客はカヤックで船の残骸の間を通り抜けたり、ハクトウワシやミサゴなどの野生動物を鑑賞したりすることができる。

国立海洋保護区制度の下では、13の保護区と2つの海洋国立モニュメントが定められ、430の沈没した船や墜落した飛行機が管理されている。NOAAが前回、保護区に指定したのはミシガン州にあるサンダー湾国立海洋自然保護区・水中保護区で、2000年のことだった。マローズ湾・ポトマック川が正式な保護区になるのは、指定から45日が経過してからだ。この間に、下院と上院は保護区の制定に関して公聴会を開くことができる。

(文 NINA STROCHLIC、訳 鈴木和博、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2019年7月10日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_