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サンドウィッチマン 東北の現状を伝えていくのが使命

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NIKKEI STYLE

サンドウィッチマンの現在のレギュラー番組は、テレビが12本、ラジオが4本。多忙を極めるなか、定期的なお笑いライブへの出演も欠かさない。芸人として模範とも言うべき理想の姿を見せているサンドウィッチマンが、2018年の「タレントパワーランキング」では芸人部門でトップとなったが、19年はついに総合1位に輝いた。テレビ最長レギュラー番組のプロデューサーが、彼らの魅力を語ってくれた。

日経エンタテインメント!が発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。(調査の詳細は総合編の「タレントパワー サンドウィッチマン大躍進で初の1位」をご覧ください)

07年に『M-1グランプリ』で優勝してから約12年。国民的な知名度を得た後、好感度の高い芸人としてずっと人気をキープしている。ネタの面白さは誰もが認めるところであり、バラエティではまず、ロケが上手な芸人として台頭。ひな壇トークでも、ゲスト出演でも存在感を示す。"前に出てガンガン仕切る"という印象はないが、MCの仕事もこなすようになった。

ここ10年のタレントパワーの推移を見ると、緩やかながら上昇し続け、14年に初めて総合トップ100に入ると、2年後にはトップ50に仲間入り。急上昇した18年以降は、新規のものに加えて、『帰れマンデー見っけ隊!!』や『10万円でできるかな』(共にテレビ朝日系)の放送枠変更もあり、ゴールデンタイムのレギュラーが一気に増えた。

売れる前の恩義を忘れない

その人気の秘密はどこにあるのか。08年にスタートし、初冠番組かつ、彼らのテレビレギュラーの中で最も長く続く東北放送(TBC)『サンドのぼんやり~ぬTV』のプロデューサーである川村和弘氏は、「10年以上のお付き合いになりますが、お2人がどんどん忙しくなって、スケジュールの調整が大変になっているのは年々感じていました。いつの間にか手の届かない存在になりつつありますが(笑)、それもうれしいです」と語る。

川村氏は2人の原点を知る人物。最初の出会いは『M-1』で優勝する前だった。まだ売れていない頃、仙台まで売り込みに来たのだという。「それで夏のイベントにゲストで呼んだのですが、そのことを恩義に感じてくれているようです。その後、『M-1』で優勝したときに一番乗りで冠番組をやらせてほしいとお願いして、今に至るまで、番組が続いています」(川村氏、以下同)。

言い尽くされているが、サンドの魅力はやはり人柄にある。『ぼんやり~ぬTV』は、宮城県内各地をサンドが訪ね、地元の魅力を再発見するロケ番組。2人は収録が終わってもすぐにはロケバスに帰らず、サインや写真などのファンサービスに応えるのだそう。「限られた時間で移動しないといけないので、毎回時間が押すのが心配で。今ではその時間も見越してスケジュールを組んでいます」

スタッフへの気使いも忘れない。若いADにも声をかけたり、スタッフをいじって現場を和ませる。段取りが悪く、雰囲気が悪くなりかけると、2人がフォローに回って嫌な空気を作らせない。「風貌はいかついですが、優しいです。そして全然裏表がない。僕が知っているなかでこんなに変わらない方は、サンドさんとウド鈴木さんくらい(笑)。この番組は予算も人の数も少ないのですが、ロケのときに『今日は楽しい。オフだから』と言ってくれたりして。仕事と考えないくらいの身内感覚でやってくれるので、1番素が見える番組でもあると思います」

もちろん、芸人としての腕は確かで、台本の意図するところののみ込みが早く、放送で採用したくなるシーンの撮れ高も多い。「人を傷つける笑いをやらないし、お笑いの軸がしっかりしている。毎年オール新ネタの単独ライブツアーをやったりしていて、実は見えないところでかなり努力していると思います。ロケバスでは爆睡してますが(笑)、これだけ忙しくても悲愴感が全くないのはすごいと思います」

震災で助かった者の使命

『ぼんやり~ぬTV』とサンドのことを話す上で避けて通れないのが、11年の東日本大震災だ。この番組で気仙沼ロケをしているときに彼らも被災した。「現場ディレクターの判断で安波山に避難したので助かりましたが、津波が街を襲う様子を目の当たりにして、生かされた者の使命として、東北の現状を伝えていくと決心していました。このロケがなかったら、東北復興を見つめていく今のスタンスにはなっていなかったかもしれません。活動の幅も広がって、芸人としてだけでなく、人間としても成長したと思います」

番組では定期的に被災地にロケに行っており、収録が終わって商店街に立ち寄ると、両手いっぱいに買い物をして「また来るからね」と言って帰るのだという。「本当に被災地の力になっていると思います」

サンドは昨年結成20年を迎えた。圧倒的なスター性を持つタイプではないが、人柄の良さと人間性でトップに立った。タレントの在り方が変わってきている、1つの象徴的な結果だといえるだろう。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2019年7月号の記事を再構成]

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