命令に従えって高圧的ね! orderの聞き違いで怒り損デイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(7)order

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は多くの人になじみのある単語orderを取り上げます。

◇  ◇  ◇

外資系企業で働くユウカは、同僚のスティーブから作業の手伝いをお願いされます。快諾して一通り説明を受けたものの、やるべき作業の内容がよくつかめません。ややこしいから分からない、と伝えたところ、ある言葉が返ってきました。それを聞いたユウカはムッとしますが、スティーブにはなぜ彼女が怒っているのかさっぱり理解できず、きょとんとしてしまいます。

それはこんな会話でした。

Steve: Can you give me a hand?
Yuka: Sure.
Steve: Watch what I do.
     ...
Yuka: That's confusing. What should I do?
Steve: Just follow the order.
Yuka: Excuse me?! You're being rude.
Steve: What?
Yuka: You're not my boss, are you?
Steve: Well...

図らずも次のようなやりとりがなされたことになります。

スティーブ:ちょっと手伝ってくれるかな?
ユウカ:いいわよ。
スティーブ:僕がやるのを見ていて。
     ……
ユウカ:ややこしいわね。どうしたらいいの?
スティーブ:順番に従うだけだよ。
ユウカ:あのねえ! 失礼よ。
スティーブ:え?
ユウカ:あなたは私の上司じゃないでしょ?
スティーブ:まあ……。

日本人にとって、時として英語での指示はきつく聞こえることがあるようです。しかし、実際には相手は全然きつい言い方をしていないのに、厳しいことを言われたと思い込んでしまったら残念です。特に英語の表現を誤解していたとしたらなおさらです。実は、スティーブのJust follow the order.という発言を、ユウカは誤って受け取っていました。この言葉を聞いたとき、ユウカは「日本語の感覚」で理解しようとして、心の中でこう思ったのでした。

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