乱立・スマホ決済 お得度は「3つの方式」で判断ポイント賢者への道(122)

NIKKEIプラス1

写真はイメージ=PIXTA
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キャッシュレス決済サービスがますます多様化しています。○○ペイと名の付くものも次々に現れ、混乱する人が多いでしょう。しかし乱立気味に見えるキャッシュレス決済もベースとなる決済方式に着目すると3種類に絞られます。特徴を理解しておけばお得度を判断しやすくなります。

一つ目が事前に入金(チャージ)しておくプリペイド方式です。一般に利用可能店舗が少ないものはお得度が高くなります。例えば特定のカフェチェーンが発行するカードは、チャージ時に5%分が上乗せされたり年間利用額に応じてポイント率が高くなったりします。反対に加盟店が多くて汎用性が高いものは還元率が低めです。WAONや楽天Edy、国際ブランド付きのプリペイドカードは0.5%程度です。

二つ目のデビットは代金を支払うと即座に銀行口座から引き落とされる方式です。国内専用のほか国際ブランド付きのカードを銀行などが発行しています。前回紹介したように還元率は従来0~0.5%程度でしたが最近は1%程度と高いものも登場しています。

最後にクレジットです。月間で支払った分がまとめて後で請求され、銀行口座から引き落とされます。加盟店が多く還元率は0.5~1.2%程度と魅力的です。付帯特典も充実しカードによっては割引特典やポイントアップがあります。

最近はやりのコード決済は店舗でコードを読み取ってもらう使い方にこそ特徴がありますが、大元の決済方式はこれら3種類のいずれかを用います。例えばLINE Payはプリペイド、ゆうちょPayはデビット、楽天ペイはクレジット方式です。PayPayはプリペイドかクレジットのいずれも対応可能です。どの決済方式を用いるかによって決済サービスの還元率は左右されます。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年7月13日付]