「靴で人が分かる」 父の教え胸に毎夜自分で手入れフォーシーズ会長兼CEO 浅野秀則氏(上)

■ロブションさんとの出会いをきっかに知った「カルヴィル」

――きょう履いている「カルヴィル」はフランスの通好みのエレガントな靴といわれています。

「大学1年生の時に唯一持っていた一張羅、バリーの靴の履き心地に感動しましたけど、カルヴィルはそれを超えますね。一番いいところは履いたときの柔らかさ、軽さ。この靴に出合うことができたのはジェエル・ロブションさんのおかげなんです。2003年、ロブションさんのレストランを東京で開店して、次はパリで店をオープンするというときでした。パリに行くたびに靴の店でいいところがないかな、普通のブランドでは面白くないなと探し回ったんです。それでカルヴィルが見つかった」

ノーズが長めでエレガントなカルヴィルの靴はこれまで30足ほど手に入れた。オペラパンプスやストレートチップなどフォーマルな黒のものが多い

――店構えで心に響くものがありましたか。

「シャンゼリゼの裏通り。間口は4~5メートルとこぢんまりしたお店で。靴を試して気に入って、店のご主人と意気投合。それからパリにいくたびに1足、2足買い続けています。昨日数えたら30足ありました。いい靴って15万円とか、20万円とか高いでしょう。それに比べたら半額以下ですしカジュアルなものなら2万円台からある。もうほかのところで買う気にはなりません。大きい声じゃいえないですけど、ホテルオークラのゲンさん(靴磨き職人・井上源太郎さん)にある有名ブランドの靴とカルヴィルの靴を出した。すると、カルヴィルの方が圧倒的に質がいい、とおっしゃって。よけいこの靴を買う頻度が増えました」

――靴ではどんな形のものを愛用されていますか。

「すぐに脱ぎ履きできる、スリッポン系が好きなんです。酔ったときにひもが結べないから(笑)。色はほとんど黒。すっと履ける靴といえばベルルッティもいいですね。よく相撲に行くのですが、升席では脱いだりはいたりがスピーディーじゃないといけない。硬い靴はだめですよ。天気が悪いときに履くのはバリー。頑丈ですから。リラックスしたいときはちょっと大きめの靴と、用途に合わせて履き分けます」

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