頑張りすぎは逆効果 自然にたまる「疲れない節約法」

日経ウーマン

自分に合った「疲れない節約法」が成功のポイント(写真はイメージ=PIXTA)
自分に合った「疲れない節約法」が成功のポイント(写真はイメージ=PIXTA)
日経ウーマン

節約を頑張りすぎて疲れてしまっては、長続きしません。自分に合った「疲れない節約法」を実践すれば、自然にお金がたまっていくはず。

自分の価値観を知って無理のない節約法を発見

「節約は重要ですが、それでストレスをためるのは逆効果。ストレス解消のために不必要な浪費に走りやすくなります」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さん。必要なのは、努力しなくてもそれが当たり前の状態にできる「疲れない節約」だといえそう。

疲れない節約法を見つけるコツは、まず「自分の価値観を知ることです」。自分にとって大事なものに優先的にお金をかけることを意識すれば、優先順位の低い支出は無理なく減らせる。また、固定費の削減や、なんとなく月会費を支払っていたサービスの解約など、痛みを伴うことなくできて効果の大きな節約法もある。飯村さんが提案するやり方で、自分に合った方法を見つけてみて。

同じ「食費の節約」でも疲れない方法を選ぼう

(写真はイメージ=PIXTA)

10円でも安い特価品を狙うような節約法は、労力の割に効果が薄いことも多い。一方、「1日1000円まで」など予算を決める手法は、いくら残せるかなどゲーム性も楽しく続けやすいのでおすすめ。


自分に合った「疲れない節約術」の見つけ方

「一度、固定費を除いて1カ月に使えるお金をすべて現金で下ろしてみるのはおすすめ」。現金の重みを感じながら用途別にそれを振り分ける作業をしてみると、「自分が本当に譲れない支出と、それほど大事ではない支出が見えてきます」。

いつも決まった時間にコンビニに行き200円くらいの菓子を買うなど、「なんとなく習慣になっている支出があるなら、試しに短期間だけやめてみて。意外とそれをしなくても平気だと気づくこともあります」。もちろん、つらかったら無理は禁物。

減らし続けるのに意志が必要な変動費に対し、自動で引き落とされる固定費は、1度減らしてしまえば努力不要でずっと効果が続く。初心者はまず、ここから減らせないかと考えよう。

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