2019年版タレントパワーランキング女優編の1位は、18年に続き綾瀬はるか。2位も同じ新垣結衣で、2強時代が続いている。10位までの顔ぶれも18年と変わらず。広瀬すず、橋本環奈ら20代の女優がスコアを伸ばしたのが今年の傾向で、今田美桜が急上昇の1位となった。
日経エンタテインメント!が発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。(調査の詳細は総合編の「タレントパワー サンドウィッチマン大躍進で初の1位」をご覧ください)

綾瀬はNHK大河ドラマ『八重の桜』で主演した13年に初めて女優部門の1位になって以来、13年~16年、18年~19年に1位。17年は新垣が1位で、この3年間は綾瀬と新垣の2強時代が続いている。この1年を見ても、新垣がヒロインを演じた映画『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』公開直前、直後の18年5月期・8月期調査では1位に立ったが、11月期・19年2月期は綾瀬が奪還。綾瀬と新垣のスコアの差はわずか0.1ポイントだった。
今年は、順位を上げながらもパワースコアが昨年よりもダウンしている女優が多く、トップ30のなかで18年よりもスコアが上昇したのは、北川景子、広瀬すず、戸田恵梨香、橋本環奈、竹内結子、広瀬アリス、薬師丸ひろ子の7人だけだった。
北川景子は19年1月クールに人気ドラマの続編として放送された『家売るオンナの逆襲』での主演でも注目され、16年以来3年ぶりのトップ3復帰となった。
■橋本環奈がトップ20入り
昨年のランキングは天海祐希や石田ゆり子らベテラン勢の活躍が特徴的だったが、今年は20代の若手が躍進を見せた。
広瀬すずは、初めてトップ10に入った昨年から3つ順位を上げて7位。今回の調査時期は19年2月だが、4月からヒロインを演じているNHKの連続テレビ小説『なつぞら』の放送がスタートしており、スコアがさらに上がることが予想される。

橋本環奈は、昨年の41位から大きく順位を上げてトップ20入り。女優活動開始当初はアイドル出身のイメージが強かったが、着実に出演作を重ねてヒロイン級女優に定着。この1年は、ドラマ『今日から俺は!!』や映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』『十二人の死にたい子どもたち』などの話題作でヒロイン役を演じた。一方で、18年12月まで『ぐるぐるナインティナイン』の「ゴチになります!」にレギュラー出演して、幅広い層に認知が広がった。
また、昨年初めてトップ30に入った広瀬アリスは、18年7月クールの『探偵が早すぎる』で主演するなど活躍が続き、22位にランクアップしている。
30代の女優では、今年9月スタートのNHK朝ドラ『スカーレット』で主演する戸田恵梨香が昨年21位から11位に躍進。映画版『コード・ブルー』で活躍したほか、ムロツヨシと共演した18年10月クールの『大恋愛~僕を忘れる君と』が話題を集め関心度を高めた。