相続税、地価上昇で広がる対象 土地の評価は路線価相続税の基礎(1)

写真はイメージ=PIXTA
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「地価が上がり続けているわね」。夕食の席でテレビニュースを見た幸子がつぶやきました。7月1日に発表された2019年分の路線価は、全国平均で4年連続の上昇です。良男が「会社の同僚で、相続税を心配している人が結構いるんだよ」と話し始めました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧良男 そもそも相続税って、亡くなった人のどれくらいの比率にかかるんだい?

筧幸子 しばらくは4%台で推移していたわ。でも15年以降は課税が強化され、それ以降は8%台に急上昇したの。

筧恵 具体的にはどういうふうに課税が強化されたの?

幸子 相続税は遺産全体にかかるのではなく、基礎控除を引いた残りの課税遺産にかかるの。この基礎控除が15年からは「一律3000万円+法定相続人1人当たり600万円」と、従来に比べてそれぞれ4割も縮小されたの。それが課税された比率が急増した主な理由よ。

良男 地価もその比率の上昇に影響しているのかな?

幸子 17年度の統計では、相続財産に占める土地の割合は37%。2番目の預貯金が32%、3番目の有価証券が15%。土地は比率が高いので、地価上昇の影響を受けているケースも多いわ。ただ、親の自宅の土地で一定条件を満たせば評価を8割減らしてくれる「小規模宅地の特例」という仕組みもあるの。

 土地って、相続の際はどうやって評価するの?