22歳がAIと挑む婚活改革 アプリの母はスゴ腕仲人リレーションテクノロジー社長 高野悠さん

明治大学を中退し、起業家として歩み始めた高野さん
明治大学を中退し、起業家として歩み始めた高野さん

「インターネットの浸透が婚姻率を低下させているんですよ」。恋愛プラットフォームアプリを運営するリレーションテクノロジー(東京・目黒)の高野悠社長(22)は、この話題になると話が止まらない。え? ネットで出会いが広がってよいのでは?

「まず、探し方が年収や身長、年齢など定量的な情報に偏ってしまう。しかも、相手のSNS(交流サイト)で他の異性と遊んでいる様子がうかがえたり、自分とのデートの内容をさらされるのを恐れたりして、一歩を踏み出せなくなります」。なるほど、確かに厄介な時代になっているようだ。こんななかで「(定量的な)条件以外の幸せな結婚」を増やそうと同社で立ち上げたアプリが「FANCY」だ。4月のサービス開始後、すでに20代を中心に数千人の会員がいる。

マッチングアプリは国内にあまたあるが、ネットでの出会いがきっかけで結婚する人はまだ少ない。米国では3人に1人がマッチングアプリなどで知り合って結婚するのに対し、日本は8%にとどまるという。では、どうすればネットを通して日本の若者の背中を押せるのか。高野さんらがお手本にしたのは「スゴ腕仲人」だ。

収入や年齢… 条件で探す婚活に疑問

今春開発した恋愛アプリ「FANCY」

高野さんの母は個人で結婚相談所を運営するプロの仲人。成婚率は58%に達する。母やほかの同業の敏腕たちは、年収など定量データには現れない、やりたいことや趣味など、一人ひとりの好みを丁寧にすくいあげて最適な相手を探す。さらに、マッチングしたら終わりではなく、仮交際→本交際→成婚まできめ細かにサポートし、成功確率を押し上げている。FANCYは仲人が長年の経験で培った知見を人工知能(AI)に学習させ、好みの飲食店、ログイン時間帯、興味の対象などの情報から最も相性のよさそうな相手を紹介するという。

意外だが、FANCYでは利用者が条件を絞って検索することはできない。「減点法になり、本来は合うはずの相手を見つけにくくなってしまう」からだ。条件検索式だと、例えば女性なら30歳を超えたとたん、マッチする相手が激減してしまう。「29歳まで」の条件で探す男性が多いためだ。1歳の差にそれほど大きな違いはないはずなのに、この条件にこだわったためみすみす自分に合う魅力的な女性を逃してしまうかもしれない。こうした非効率を防ぐのが狙いだ。

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