検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

ランドセルどこに置く 小学生の我が子と学ぶ片づけ方

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経DUAL

「収納王子コジマジック」こと、一般社団法人日本収納検定協会代表理事の小島弘章さんが唱える収納を通じた教育「収育」についてお伝えします。今回は、小学生以降の子どもへの片づけの教え方について。小学校に通い始めると急に荷物が増えるため、新たな仕組みづくりが必要になってきます。散らかりがちなランドセルや教科書の片づけ方法は、動線づくりにもポイントがありました。

子どもの片づけは見守りながらアドバイスを

小学校に通うようになると、教科書やランドセル、習い事の道具など、急に子どもの荷物が増えますよね。よく聞くのが、小学生になった途端に「もう、お兄ちゃんお姉ちゃんになったんだから、自分でやりなさい」と、急に突き放してしまう親御さんが多いこと。小学生になったとはいえ、幼稚園からほんのちょっと成長しただけで、まだまだ親の手助けは必要な時期。見放すのではなく、「見守る」感覚を持ってもらいたいと思います。

隣で見守りながら、子どもが困ったときに「こういうふうにやったらいいんじゃない?」とアドバイスするのが、この時期の親の基本姿勢ではないでしょうか。

では、具体的に、どのように子どもに片づけを身につけさせればいいか。未就学児は「出したら、戻す」のワンアクションでいいのですが、小学生になったら「出す、分ける、しまう」の3ステップを身につけていきたいですね。

まずは「分ける」について。自分にとって必要なモノと不必要なモノを、自分で判断する練習をしてみましょう。大人と同じで、引き出しや棚に入っているモノをすべて出して、仕分けをします。ここで気をつけてほしいのが、あくまで親は見守るという立場のままで、手出ししないこと。子どもが迷ったときに「こうするのはどう?」と助けてあげるくらいに留めてください。

仕分けが済んだら、必要なモノだけをしまっていきますが、具体的なしまい方も学んでいきましょう。手前によく使うモノ、奥はたまに使うモノといった具合に引き出しの中も分けて、収納場所を決めていきます。

こうして片づけの練習を繰り返すことで、しまう場所によってモノの使いやすさに大きな違いが出ることを実感できると思います。そうすることで片づけの意識が高まり、持続的に片づける姿勢を身につけることができます。

こうした片づけの練習とともに重要なのが、片づける場所の仕組みづくりです。

子ども部屋は本当に必要か?

小学生になると自分の部屋を持つ子も増えると思いますが、このタイミングで子ども部屋が必要かどうかは、一概には言えないと思います。僕がよく見るのは、子ども部屋をつくっても結局リビングにいることがほとんどで、部屋はただの荷物置き場になっているというお宅。昔は4畳半、6畳などの小さな部屋がある家が多かったのですが、最近は部屋の壁をとっぱらって、広めでオープンな間取りにする家が増えています。

そうした住宅事情の中で、子ども部屋は必須というわけではないと思うんです。例えば、思春期になって個室が欲しいと言い始めたらそのときに考えればいいし、逆に中高生になっても子ども部屋を持たずにリビングで勉強しているお子さんもたくさんいます。

これは余談になりますが、今、僕はリビング学習の研究をしています。「学力が高い子はリビング学習派」という説を聞いたことがありませんか? その説が本当なのかどうかを確かめたくて、編集者の方にお願いし、実際に100人の東大生にアンケートを取ってみたんです。すると、100人中なんと76人がリビング学習派という結果が出ました。

個室に籠もりきった環境じゃなくても、しっかりした学習はできるんだなと実感することができました。小学生になったから急に個室で勉強できるかと言えば、まだまだ難しいと思います。それなら、リビングに勉強できるスペースを設けたほうがいいのかもしれません。

小学生の親の一番の悩みは「ランドセル収納」

子ども部屋をつくるかつくらないかは、それぞれのご家庭の考え方や環境にもよると思いますが、いずれにせよ勉強道具やランドセルなど子どもの荷物を入れる棚は必要になってきます。

例えば、小学生のお子さんがいるご家庭で一番の悩みは、ランドセル収納。帰ってきたら床にポーンと投げっ放しで、ちゃんと片づけてくれないという話をよく聞きます。なぜそうなるのかといえば、子どもにとっていちいちランドセルを片づけるのは面倒な行為だから。家に帰って、わざわざ部屋に片づけに行き、またリビングに戻って遊ぶ。戸建だと子ども部屋は2階でリビングが1階ということもありますから、階段を上って片づけに行かなくてはいけませんよね。

また、ランドセルが重過ぎるのも原因の一つです。ランドセルの重さは平均7キロというデータもあり、大人でも重いのに小学生が毎日のように背負うなんて大変なことです。肩コリや腰痛を訴える小学生も増えている中で、こんな重いモノをわざわざ片づけに行くのは確かにしんどいと思います。

それなら、ポーンと放り投げる場所の近くにランドセル収納をつくって、子どもの動作をできるだけ減らせばいいのではないでしょうか。ランドセルをしまう方法としては、フックにかける、箱の中にしまう、置くなどの動作がありますが、子どもにとって一番楽なのは「置く」こと。置く場所も高さのある棚の上ではなく、床から近いところにさっと置けて出し入れも楽な仕組みをつくる。さらにランドセル置き場の上には教科書やノートがしまえて、その上に時間割を貼る。これなら子どもは一歩も動かずに、学校の準備ができますよね。

これが、ランドセルはリビングに置きっ放し、教科書は子ども部屋にあって、給食用セットはキッチンにあるとなれば、子どもは準備が大変です。忘れ物もしやすくなるでしょう。すべて一カ所にまとめて、子どもが自分で片づけられる仕組みを親子で話し合いながらつくっていきましょう。

子ども部屋でも、リビングでもどちらでも結構です。子どもの好みや、それぞれのお宅のライフスタイルに合った仕組みづくりを一緒に考えてあげてください。

叱る言葉は頭の中でポジティブ用語に変換を

ちなみにわが家はダイニングテーブルの近くに可動式の3段ワゴンを置き、お勉強やお絵描きセットをまとめてしまっています。学習するときはそれをコロコロと持ってくればすぐに始められ、後片づけも簡単。また家族でパーソナルカラーを決めていて、お兄ちゃんがグリーン、妹はピンクなんですが、色分けされているとパッと見て「これは僕の!」とか「これは私の!」など、本人たちも分かりやすいようです。自分の持ち物が増えてくるとともに、自分のスペースや自分のモノがはっきり分かるような環境をつくると、モノを大切にする気持ちも芽生えてくるんです。

仕組みづくりが済んだら、声の掛け方にも意識を配ってみてください。せっかく仕組みをつくったのに、子どもがうまくできないとつい「片づけないなら捨てるよ!」などと声を荒らげてしまう親御さんは少なくありません。僕も親なのでイライラする気持ちは本当によく分かりますが、なるべくポジティブな言い方を心掛けてください。「なくなっても知らないよ!」ではなく、「片づけたら明日すぐに遊べるよ」と言うだけで、子どものやる気は全然違ってきます。

僕の息子は発達障がいがあり、一度機嫌を損ねてしまうとなかなか思うように事は進みません。ですから言葉の使い方一つでも注意し、「こう言いたいけど、どう伝えたらいいかな」と一瞬考えるようになったんです。頭ごなしに叱るのではなく、ポジティブ用語に変換しようというのは、息子と接する中で学んだこと。言葉の使い方一つで、片づけが好きにも嫌いにもなりますから、声掛けも意識してみてください。

収納王子コジマジック(小島弘章さん)
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。整理収納に"笑い"を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上。著書・監修本は累計40万部を超える。近著に『子どもの頭が良くなるお片づけ』(KKベストセラーズ) 。収納と育児・教育・育成を組み合わせた "収育"を理念として掲げた、一般社団法人日本収納検定協会を設立。"お片づけを楽しむ検定"「収検(収納検定)」をスタートさせる。そのほか収納グッズ開発やマンションの収納監修など、日本や中国を中心に幅広く活躍
ホームページ https://shu-ken.or.jp/ 
Facebook https://www.facebook.com/hiroaki.kojima.73

(取材・文 宇野安紀子)

[日経DUAL2019年4月24日付の掲載記事を基に再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_