もっともベーシックなスタイルを着用するのは宇賀由馬さん(23)。上着はシングル2つボタンでセンターベント、パンツはノータック、裾はシングル仕上げ。ストライプネクタイを合わせたアイビースタイルの印象だ。ネイビーの無地なのでどの業界でも無難。宇賀さんによれば「選び方で大切なのは、どんな企業、業種なのかということです。お堅い金融なら黒でもいいですが、商社であればおすすめしません」。
宇賀さんが就活で用意したのはパンツが2本付いた約2万円の黒スーツ。ところが「社会人になってからはまったく着ていません。働き始めてすぐ新しいスーツがほしくなりました。社会人はみな相応のいいスーツを着ています。就活の時から少しいいものを買った方がバリエーションが広がりますし、お得ではないでしょうか」。
次回は1歩進んだ応用スタイル2つとフリースタイルを紹介する。
(Men's Fashion編集長 松本和佳)
SUITS OF THE YEAR 2022
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