認知症予防するフルーツ? 効果が期待できるのはどれ

日経Gooday

正解は、(4)ベリー類です。

発症リスクが53%減! 米国で新たに開発されたMIND食

MIND食の15項目のうち、平均9.6項目実行したグループ(厳密に実行)は、平均5.6項目しか実行していないグループ(少し実行)に比べて、アルツハイマー型認知症の発症率が53%低かった。また、平均7.5項目実行したグループ(ゆるやかに実行)では35%低かった(Alzheimers Dement. 2015;11(9):1007-14.)

「認知症」の発症は、生活習慣、特に食生活と深い関わりがあります。認知症を予防するための食事法については、世界的に研究が進められています。2015年には、米シカゴのラッシュ大学医療センターで考案された“アルツハイマー病を予防する”食事法「MIND(マインド)食」の効果が発表されました。

認知症になっていない高齢者923人を対象に、平均4年半にわたる観察を続けた結果、厳密にMIND食を行ったグループは、少ししか実行していないグループに比べてアルツハイマー病を発症するリスクが53%も低かったという結果が出ています。

MIND食は、心臓病の予防効果やダイエット効果が確認されている地中海食、そして高血圧を防ぐために米国で考案されたDASH(ダッシュ)食という、2つの優れた食事法をベースに、“認知症の予防を目的に”新たに考案された食事法です。

MIND食では、積極的に食べた方がいい食材10項目と、逆に食べ過ぎないように注意すべき食材5項目を示しています。

具体的には、動物性脂肪(飽和脂肪酸)や甘いものを控え、オメガ3などの不飽和脂肪酸を含むオリーブオイルや魚、ナッツ、抗酸化物質であるポリフェノールが多いワイン、カロテノイドや食物繊維が豊富な緑黄色野菜などを推奨しています。オメガ3などの脂質は脳の血管や細胞膜の材料になりますし、抗酸化物質は血管の老化原因となる酸化ストレスを抑えてくれる重要な存在です。

MIND食の推奨食材となっているのは、ブルーベリーやイチゴといったベリー類だ。写真はイメージ=(c) subbotina-123RF

このMIND食の推奨食材となっているフルーツが、ブルーベリーなどに代表される「ベリー類」です。ベリー類は優れた抗酸化作用を持つポリフェノール(アントシアニジンなど)を豊富に含みます。70歳以上の女性約1万6000人を対象にした研究では、ベリー類の摂取量が多い人は認知機能の低下が最大2.5年遅いと報告されています(Ann Neurol. 2012;72(1):135-43.)。日本人が大好きなイチゴ(ストロベリー)でもOKです。

(日経Gooday編集部)

[日経Gooday2019年7月1日付記事を再構成]

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