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NTTデータ人事本部採用担当部長の髭直樹氏

NTTデータ人事本部採用担当部長の髭直樹氏

NTTデータは優秀なIT(情報技術)人材を確保しようと、研究者を高給で雇用する制度を導入するなど人事制度を見直している。新卒採用でも2018年からデジタルマーケティングの手法を取り入れた「HRテック」を導入し、意欲の高い学生の採用につなげる構えだ。髭直樹・人事本部採用担当部長に新卒採用とHRテックの相性を聞いた。

様々な学生に最適な情報を

――新卒採用でHRテックを導入したそうですね。

「『入ってほしい学生をきちんと採用する』という目標を設定し、学生を顧客ととらえて働きかけるマーケティングの視点を持ち込みました。そもそも、これまで『多様な学生に入社してほしい』と言いながら、情報はこちらの都合で出していた。これでは学生に響かない場合もあるだろうと考えたのです」

「たとえば、『システム開発の初心者でも大丈夫』と訴えれば、文系の学生は安心するでしょう。ところが、理系の学生は『何それ?』です。逆に『最先端の技術が学べ、活躍できます』では、文系の学生に敬遠されます。学生の属性や求めるものを徹底的に分析し、どのタイミングで、どんな手段で、どのように働きかけるのが最適か検討する。顧客情報の管理などを自動化するマーケティングのシステムを利用できると考え、18年秋、採用担当の部署に『マルケト』というシステムの人事版を導入しました」

――実際には、どう使うのですか。

「就職活動を始めるタイミングで、まず学生を5つのタイプに分けました。大学3年の夏からインターンシップに参加する人、4年生になる直前に就活を始める人、6月にほかの業界で内々定をもらい、当社も受けてみようと考える人――といったパターンです」

「一方、就活の期間は、3年の夏から4年の3月までを『プレ広報期』、3月から5月末を『広報期』、6月以降を『面接・内々定期』と、3つに分けました。これと学生のタイプを照らし合わせ、タイミングよく適切な情報提供できるよう工夫しました」

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