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退職金もらえる? 「老後2000万円」置き去りの備え 「老後に2000万円」をマネーハック(2)

2019/7/8

写真はイメージ=123RF

今月のテーマは「老後に2000万円」で、マネーハックの視点から考えています。先週の「『老後2000万円』は余裕の原資 年金の誤解を解く」では、「退職金だけでなく、なるべく貯金をして老後を迎えたほうがいい」という、なかなかはっきり教えてもらえないお金の常識を明確にしたのが「老後に2000万円」問題だと話しました。

今週は次のステップとして、あなたの退職金・企業年金をその2000万円の中にどう位置づけるか整理してみましょう。

■退職金・企業年金、「老後に2000万円」に含めていい?

今回の「老後に2000万円」問題で、不思議だったのは「退職金・企業年金を老後資金に含めていいのか」という点に触れずに批判している人がいたことです。

答えは「退職金や企業年金は老後資金にカウントしていい」ですが、その理由はいくつか考えられます。

「自分が退職金をもらえない立場である」という人だったのかもしれません。フリーランスの立場だと、会社からもらえる退職金はないからです。しかし、もっとも大きな理由は「私たちの多くが退職金・企業年金について無知であるから」ではないでしょうか。

ある生命保険会社の調査によれば、今年60歳を迎える人たちの半分以上が2000万円を保有していませんでした。ただ「誕生月の月末」や「60歳の年度末」に定年退職する会社員は、まだ退職金をもらっていません。

■2人に1人は「退職金の額を退職半年前まで知らない」

「老後に2000万円」で話題となった金融庁の報告書、読み込むほどにいろんな情報があって興味深いつくりになっています。そのひとつに退職金や企業年金に対する知識のなさ・関心のなさがあります。

報告書で紹介されているのはフィデリティ退職・投資教育研究所の調査結果で、すでに年金生活に入った世代(65~79歳)に聞いた質問の答えが衝撃的です。

「退職1年前の時点(定年が60歳なら59歳の時点)」で自分の退職金・企業年金の金額を知らなかった人は63.9%にも達します。実に3人に2人です。退職が半年前に近づいた時点でも51.9%、つまり2人に1人は把握していません。

このデータはここで終わりではありません。なんと31.6%の人たちは、実際に受け取る時まで金額を知らなかった、というのです。

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