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西ゆり子流 できる女の仕事服

似合うサイズに自分で一手間 大切な3つの組み合わせ 第3話

2019/8/1

一番似合うサイズを知ることが大切と西ゆり子さん(撮影:稲垣純也)

ドラマスタイリスト、西ゆり子さんはドラマを「日常を映し出すもの」と位置づけ、「ちょっとオシャレだけど、普通にこういう人っているよね」と思えるように仕上げている。1話2話に続く第3話では、「ちょっとオシャレだよね」と周囲に印象付けるコツ、体形別の着こなしをアドバイスしてもらう。「顔が大きくて体とのバランスが悪かったり、ヒップが大きかったり、悩みを抱えている」女優さんを美しく変身させるティップスは、私たちにも応用できるはずだ。

■一手間で「ちょっとオシャレ」に

――12年ぶりに連続ドラマとして放映される金曜ナイトドラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系)では、全出演者のスタイリングを担当しました。出演者が「ちょっとオシャレ」と思えるようにどう仕上げましたか。

「一番気を使うのが似合うサイズ感ですね。モデルさんでも女優さんでも、既製服をそのまま着せると、どこか『借りてきた洋服』になってしまいます。雑誌なら、サイズが合わなければ後ろ身ごろをピンで留めるなどすればいいのですが、ドラマは360度映る前提ですから、全て縫わなければいけません。スカート丈ひとつとっても、一番ステキに見える丈になるよう、ちょっとだけ裾上げをします。一手間のアレンジが大事です」

「時効警察はじめました」では全出演者のスタイリングを担当

――女性の就業率が高まっていることを映しているのでしょうか。ドラマで働く女性が登場する機会が増えたように思えます。

「スーツをスタイリングすることは多くなりました。でも、実はスーツこそ、一番の難問です。肩のラインや胸元のVゾーン、パンツやスカートといったボトムスの丈など、全体のバランスをとるのが最も難しいんですよ」

――意外です。バランスを上手に取るにはどうしたらいいのでしょうか。

「基本的なポイントを3つ、押さえてください。まず、ボトムスに応じてジャケットの丈の長さを決める。パンツが細めやスキニーだったり、くるぶしまでのクロップド丈だったりするなら、ジャケットは長めに。タイトなスカートで膝前後の丈の場合も同じです。ちょっと太めのパンツや丈が長めのスカートには、ショート丈のジャケットを合わせましょう」

■スーツは1シーズン3セットを着回す

「2つ目は1シーズンで3セットのスーツを着回すことです。自分に似合うジャケットとボトムスを、1シーズンで上下3セットをメドに用意してみてください。着回すことで日々の装いに変化が生まれ、『何か、オシャレだね』といわれる人になることができるでしょう」

ドラマ「突然ですが、明日結婚します」(2017年、フジテレビ系)で、大手銀行の外商部に勤める役柄の西内まりやさんの、ある日の通勤着(西さん提供)

「最後は首元のあき加減の調整。スッキリ見えるようにと、首元があいているインナーを好む人も多いと思いますが、知的に仕事ができる女性に見せるには、断然、首元が詰まっている方がいい。きちんとした格好をしたいと思ったら、ジャケットの下はワイシャツを着て、ボタンを上まで留めてみましょう。Tシャツでも襟が詰まった型なら知的に見えます。首元を大きく開ける衣装は女性らしさが強調され、男性に対してこびる印象を与えてしまいかねませんので注意を。自分はどう見られたいか、他人はどう見ているか――といったことを意識してください」

――好みの服を着ていればいい、というわけではないのですね。

「特に管理職は。たまにテレビ局内で、ヒラヒラした袖の華やかな服装で、職場で浮いてしまっている女性を見かけます。洋服には足し算と引き算があって、引き算をしながら、少し華やかさをプラスしていくと嫌みになりません。ゴールドのネックレスにブレスレットやスカーフと盛りすぎてしまうのは、ちょっと。自分のためではなく、他の人のために華やかさを演出するぐらいの気持ちでいましょう」

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