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流行アイテムは「魔法の粉」 気分上がり職場も明るく

第2話

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NIKKEI STYLE

ドラマスタイリストの草分けとして、西ゆり子さんはこれまで200本以上のテレビドラマで出演者のスタイリングを手掛けてきた。「台本を読み解き、ファッションで役の人間性を表現するプロフェッショナル」として、女優を輝かせる姿を紹介した第1話に続き、第2話では私たちに応用できる具体論を聞いていく。ファッションでも周囲に「できる女性」と認められるにはどうすればいいのか。キーワードは「テンションを上げる」だ。

仕事の中身を考えてスタイリング

――コメディーやサスペンス、恋愛など数多くのドラマを担当してこられました。多様な役柄をファッションでどのように表現するのでしょう。

「まず、演じる役の職業を全体像でとらえるようにします。キャリアウーマンなのか、専業主婦なのか、お嬢さんキャラなのか、といったイメージを決めます。次にパンプスを履く人なのか、寒色系の人なのか暖色系の人なのか、と決めていきます。大事なのは役の仕事に合った機能を持つファッションかどうか、ですね。同じ会社の同期入社という設定の2人であっても、総務職と営業職では仕事の中身が違います。一番求められるのは何なのか、見極めるようにしています」

「それから、軽い素材の服装がいいのか、カバンはリュックにしてみようか、高級感を出した方がいいのか、と考えていきます。仕事の中身をはっきりさせないで、流行の色や形だけでスタイリングしてしまうと、失敗につながります。例えば、2017年のドラマ『しあわせの記憶』(TBS系)では、北川景子さんが演じる若手女性社長が深夜のオフィスで残業しているシーンがありました。台本を読んで、北川さんが『腕まくりをしてシンプルな黄色のセーターを着ている』という映像が自然と浮かんできたんですよ」

――役職や仕事の内容などを考えるのですね。

「働く女性なら、管理職かそうでないかで違います。現場の第一線で活躍している女性なら、動きやすさを優先させます。ジャケットならジャージー素材だったり、肩パッドがなかったり。管理職だと部下を指導する立場であり、人に見られる機会が多くなります。肩パッドの入った、きちんとした印象を与えるタイプを使います」

――弁護士のような資格を持つ女性だと。

「六法全書を抱えて歩くような理屈っぽさをあえて出します。きちんとしているけど、ちょっと融通が利かない感じ。スーツならインナーにはTシャツをあわせず、ワイシャツで、ボタンは上まで留める。同じ弁護士役でも、アウトローなイメージの役なら、ワイシャツのボタンを少し開けますね」

流行を取り入れて気分をアップ

――女優さんも子育てで疲れて控室に入ることがあると聞きました。働く女性なら誰しも疲れは出ます。それでもキラキラ輝けるためには、どうしたらいいでしょうか。

「自信やオーラがみなぎるような『魔法の粉』を自分自身にふりかけてあげるのよ。気分が上がるアイテムを1つでいいので、毎日取り入れることです。そのためにも、流行は意識してください」

――忙しいと、今のトレンドを意識せずに、無難にまとめがちです。それほど流行は大事なのですか。

「大事よ。伝統的で品のあるコンサバティブ(コンサバ)系のファッションが好きだからといって、祖父母世代と同じ服を着ていては、テンションはなかなか上がりません。流行とは今の時代のエネルギーを自分自身に注入する要素です。うまく活用すれば、気分よく一日中過ごすことができます。仕事がはかどりますよ」

「職場への配慮にもなります。落ち込んだ人や悩んでいる人が職場にいたら、暗く重い雰囲気が広がるでしょう。周囲は『大丈夫ですか』と気遣いをしなくてはなりません。いろいろ悩みやストレスがあるでしょう。でも、そういった内面をオフィスでは極力見せない気配りも、『できる女性』としては大事な要素だと思います」

「気分を上げるアイテムは相手に見えなくてもいいんですよ。例えば下着。赤いブラジャーとパンティーで気分が上がるなら、それもOK(笑)」

――早速、今年らしいアイテムを教えてください。

「色ならベージュ系はどうでしょう。トップスやボトムスに取り入れるだけで、今年らしさが出ます。ただ、日本人には要注意な色でもあります。肌がくすんでみえがちなので、トップスに使うなら白のスカーフを首に巻くなど、顔とベージュ色が近づかないように気をつけましょう。色を挟めない場合は、チークや口紅を明るい色にするといいですね」

服選びは当日朝、全体を見ると決めやすい

――西さんの今日のファッションで、「テンションが上がる」アイテムはありますか。

「黒地で白の水玉のスカーフです。今朝、紅茶を飲みながらスカーフを眺めていたら、『気分が上がるな』と思いました。それから全体のバランスを考えます。全身が黒だとカラスのようになってしまうので、色を入れたり、ターバンを巻いたりします」

――今朝ですか。出勤前の慌ただしい中で、洋服をゆっくり選ぶ余裕はなかなかありません。

「前日の夜のうちに用意すると、出勤前の時間を節約できるかもしれません。けれど、朝の気分が寝る前とは違っている、といった経験はありませんか。前日『白のブラウスを着る』と決めても、起きて天気が悪かったり、自分の体調がすぐれなかったりすれば、手が伸びないかもしれません。それでは気分が上がらないでしょう」

――毎朝パッと簡単に服を選ぶ方法はありますか。

「ポイントは一覧性です。私はブラウスもハンガーにかけます。服全体が見えるようになると、パッとひらめきやすくなります。ハンガーにかけてあるワンシーズンのアイテムの数はそんなには多くありません。パンツ3本を基本にTシャツやワイシャツをあわせ、あとはスカーフやアクセサリーで変化をつけるようにしています」

――意外と少ないですね。よく「たくさんあるのに、着る服に悩む」という声を聞きますが。

「せっかく気に入って買った服ですから、捨てるのはもったいない。私はそのシーズンに着る服と着ない服と分けて収納しています。着る服はハンガーにかけて、着ない服はアーカイブとして、普段見ないようにしておく。アーカイブ入りアイテムを2年後に取り出して新鮮に感じることができたら、『着る服』として入れ替える。これを繰り返すと、いつも気分が上がるアイテムをそろえておくことができます」

「食べ物と似ているかな。毎日同じものを食べていると飽きるけれど、たまに食べるとすごく印象が違うでしょう。気分が上がる服だけにする『断捨離』というより、『料理方法を変える』という感覚に近いと思います」

次回は「できる女」として見られるための職業別のスタイリングを聞く。

西ゆり子
1950年生まれ。雑誌や広告のスタイリングを手がけた後にテレビに進出。ドラマやCM、映画での洞察力あふれるスタイリングは高い評価を得ており、指名する女優も多い。最近担当した出演者には「セカンドバージン」で主演した鈴木京香さんや、「ファースト・クラス」の沢尻エリカさんなどがいる。最近はフジテレビ系「後妻業」や日本テレビ系「家売るオンナの逆襲」を手掛けた。2019年10月にはテレビ朝日系「時効警察はじめました」が放送予定。

(編集委員 木村恭子)

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