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音楽に包まれる休日 街ごと楽しむジャズフェス10選

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NIKKEI STYLE

 街中でジャズを楽しむフェスが人気だ。
 演奏に耳を傾けるもよし、祭りを楽しむもよし。
 全国各地のおすすめのフェスを、専門家が選んだ。
1位 定禅寺ストリートジャズフェスティバル
(仙台市) 590ポイント
プロアマ800バンド グルメ屋台も

1991年に始まり今年で29回目。ケヤキ並木で有名な定禅寺通りをはじめ、杜(もり)の都・仙台の中心部が2日間、音楽であふれる。プロ、アマ含めて毎年800近くのバンドが出演。ジャズだけではなく、ロックや民族音楽など様々なジャンルのステージが楽しめる。

商店主やボランティアなど手作りのフェスで、ビルの入り口や商店街、公園などあちこちにステージがある。通りに椅子を出して聴き入る光景も見られ「街との一体感がある」(小杉啓文さん)。

飲食店の屋台も多く、牛タンなど仙台のグルメや地酒を味わいながら会場をハシゴするリピーターも。「ストリート系ジャズフェスのお手本といえるほど地域に根付いている」(田中伸明さん)。昨年は70万人以上が詰めかけた。

震災時は開催が危ぶまれたが、全国から多くの支援を受け乗り切った。「日本のジャズフェスの歴史の中でも今後の見本となる姿」(加瀬正之さん)。街おこし、都市再生関連での受賞も多数ある。

(1)9月7、8日(2)無料(3)電話022・722・7382

2位 横浜ジャズプロムナード
(横浜市) 530ポイント
ジャンル多様 街歩き楽しみながら

1993年から開催し、1位の定禅寺と並んで都市型ジャズフェスの先駆け的存在。ロック調やレゲエ調など様々なジャンルのジャズを聴こうと、全国から毎年10万人以上が詰めかける。

横浜は米軍の施設があり、早くからジャズが広まった。「ジャズの街・横浜というイメージに加えて、市民参加と街のあちこちでの開催という今のジャズフェスに求められている要素がそろっている」(小杉さん)

ホールやライブハウスなど有料会場のほか、無料の街角ライブもある。港町ヨコハマの街歩きを楽しみながら「周遊チケットで自由に会場をハシゴし、2日間かけて全会場を制覇したくなる」(佐藤伸行さん)。「有名ミュージシャンの生演奏が堪能できる。普段は入りにくいジャズ喫茶やジャズライブハウスにも気軽に入れる」(島田奈央子さん)

(1)10月12、13日(2)前売り券4000円(3)電話045・211・1510

3位 サッポロ・シティ・ジャズ
(札幌市) 500ポイント
夏と冬 雄大な自然も堪能

夏と冬に分けて開催している。7月は札幌駅前通りのジャズパレードで開幕。約300のバンドが街のあちこちで演奏するライブパフォーマンスや、「札幌芸術の森」での野外ライブなどが行われる。12月は親子向けコンサートや楽器体験ワークショップなどを行う。

「次世代の人材育成や新人発掘、ワークショップ、シンポジウムなど教育観点のプログラムが充実している」(佐藤さん)。バンドコンテストもユニークで、「優勝者は海外ジャズフェスの出演権を与えられる。参加バンドの応援も楽しみのひとつ」(島田さん)。

昨年は夏冬合計で約15万人が訪れた。野外ステージライブでは、芝生に寝転びながらジャズを聴ける。

(1)7月7日~8月25日、12月18~22日(2)野外ステージは前売り3500円から(3)電話011・592・4125

4位 高槻ジャズストリート
(大阪府高槻市) 410ポイント
ボランティアが活躍 体験型も

「高槻を音楽があふれる楽しい街に」との思いから1999年にスタート。すべてのイベントやステージをボランティアの手で企画・運営しており、全会場が入場無料。運営費は特製Tシャツの売り上げを充てている。「学校、寺院、企業の施設からイベントホールまで多彩な会場があり、町ぐるみの観がある」(小杉さん)

ジャズだけでなくポップスのステージもある。「とにかくステージ数が多い。幅広い年齢層の人が楽しめる」(田中さん)。「体験型ブースやフリーマーケットなどが充実している点も見どころ」(門馬瑠依さん)。

(1)19年は5月3~4日、20年は未定(2)無料(3)https://www.0726.info/

5位 東京ジャズ・フェスティバル
(東京都渋谷区) 390ポイント
世界の一流アーティストが出演

日本を代表するジャズイベント。国内外の一流ジャズアーティストが演奏する。来場できない人のために、昨年はテレビやラジオでも会場の模様を放送した。

毎年、ジャズの最新トレンドを踏まえたテーマが設定され、フリースペースで開かれるライブでは新世代のミュージシャンも登場。「新しい音楽シーンを知ることができる」(島田さん)。メイン会場のNHKホールは有料だが「代々木公園ケヤキ並木の会場は無料で演奏が聴けて楽しめる」(門馬さん)。日本経済新聞社は東京JAZZ実行委員会のメンバーに入っている。

(1)8月30~31日、9月1日(2)NHKホールは3800~1万9800円(3)電話03・5777・860

6位 金沢ジャズストリート
(金沢市) 300ポイント
秋の移ろう季節感とともに

金沢はジャズが盛んな土地柄で、10万人弱がフェスに足を運ぶ。「開催が秋なのでジャズを通して移りゆく季節感と街の躍動する空気を感じられる」(馬場雅之さん)。有料、無料含め150を超えるライブがあり「多彩なラインアップで内容が充実」(藤原清登さん)。国内外の一流アーティストだけではなく、学生や社会人のアマチュアバンドも出演し「見る側も楽しめるプログラムが魅力」(加瀬さん)。

今年からプレイベントを本番1カ月前の8月に開き、お祭り気分を盛り上げる計画だ。

(1)9月14~16日(2)前売り券は2000~5000円(3)電話076・214・6810

6位 ジャズ・オーディトリア
(東京都千代田区) 300ポイント
名門「ブルーノート」が企画

東京・神田淡路町にある複合施設「ワテラス」内の広場を使って、3日間にわたり国内外のミュージシャンがパフォーマンスを繰り広げる。「無料で国内外のトップミュージシャンのステージを体験できる、日本でも例をみないイベント。回数を重ねて街になじんできた」(大伴公一さん)

名門ジャズクラブ「ブルーノート東京」がライブを企画するだけあって、出演者の顔ぶれは豪華だ。「トークショーや子供向けのワークショップもあり、幅広い年齢層が楽しめる」(田中さん)。

(1)19年は4月26~28日、20年は未定(2)無料(3)http://jazzauditoria.com/

8位 飛騨高山ジャズフェスティバル
(岐阜県高山市) 260ポイント
レトロな街並み生かして

2018年開始と歴史は浅いが、飛騨高山のレトロなイメージとジャズの取り合わせの妙が評価された。古民家を利用したステージもあり、「古き良き日本の空間を体感しながらジャズを聴けるのは貴重」(加瀬さん)。

ジャズをたっぷり聴いた後、高山の古い街並みを散策するのもよし。「高山独自の文化・ロケーションを生かし、街づくりにも配慮している」(藤原さん)

会場の「飛騨の里」はJR高山駅から2キロの距離。駅から無料シャトルバスを30分に1本運行している。

(1)19年は5月25日、20年は未定(2)前売り券は6700円(3)https://hidatakayama-jazz.com/

9位 鹿児島ジャズフェスティバル
(鹿児島市) 230ポイント
即興アンサンブル 楽しんで

「音楽の息づく街」をコンセプトに17年スタート。ミュージシャンの創意工夫を刺激するため、即興のアンサンブル(2人以上が同時に演奏すること)を重視して出演者を様々に組み合わせるプログラムが特徴。「普段は見られない組み合わせを楽しめる」(加瀬さん)

会場は6カ所。行き当たりばったりで巡るとそれがそのまま市内の小旅行になり「音楽の息づく街」を感じさせる仕掛けだ。「ある程度まとまった場所にあるので見やすい」(田中さん)。実力派ミュージシャンをベテランから若手までバランスよく起用する点も評価が高かった。

(1)9月6~8日(2)無料(3)電話099・297・5859

10位 ハママツ・ジャズ・ウィーク
(浜松市) 220ポイント
ヤマハと市が一体で運営

楽器メーカーのヤマハと浜松市が一体となって企画・運営する地域文化イベント。全国の幅広いジャズファンに親しまれている。「楽器の街で聴くジャズは他のフェスより音色がいい、と思いたくなる」(馬場さん)

今年は新たに、小学生から大学生までのビッグバンドを対象にしたワークショップや、名ピアニストのビル・エヴァンス生誕90周年を記念した特別企画を予定。「ジャズ評論家のトークショーなど音楽を多角的にイベント化して見せている」(小杉さん)。

(1)10月19~27日(2)800~9000円(会場により異なる)、無料イベントも(3)電話053・460・3325

◇  ◇  ◇

市民が主体の都市型主流に

1970~90年代に日本でジャズフェスといえば、海外の一流ミュージシャンを招いて一夜きりのコンサートを開く形態が一般的だった。ところが2000年代に入ると、市民が主体となって町ぐるみで楽しむ都市型フェスが登場。今回のランキングも大半が都市型となった。

都市型フェスの中核を担うのが、地域のジャズ喫茶店と愛好家たち。「音楽情報が豊富にある中央への憧れもあって、地方のジャズ喫茶に集まる人々が独自のジャズの楽しみ方を企画し、フェスとして発展していった」。東京都内でジャズ喫茶を営む後藤雅洋さんはこう分析する。

ジャズフェスは一過性のイベントにとどまらない。3位のサッポロでは、小中学生向けのジャズスクールから寺久保エレナ(アルトサクソフォン奏者)や石若駿(ドラマー)など実力派ミュージシャンが育った。「こうした文化的な取り組みが日本全体のジャズシーンの活性化につながる」と、音楽サイト、ARBANを運営する大伴公一さんは期待を寄せる。

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。ジャズフェスの名称(所在地)。(1)2019年の開催日(2)大人1人の税込み料金(3)問い合わせ先。写真は2位大河原雅彦、5位岡利恵子撮影、ほかは各運営事務局の提供。

調査の方法 ジャズに詳しい専門家の協力で、国内の主要なジャズフェスを27カ所リストアップ。「地域・町ぐるみで楽しめる」「演目や場所の演出などプログラムが充実している」「地元の協力姿勢」の視点で専門家が1位から10位まで順位付けし、編集部で集計した。フェスの企画・運営に携わる専門家は、自身が関わるフェスを除外して評価してもらった。(木ノ内敏久が担当しました)

今週の専門家 ▽大伴公一(音楽サイトARBAN プロデューサー)▽加瀬正之(The Walker's発行人兼編集人/ライター)▽小杉啓文(ラジオDJ)▽後藤雅洋(ジャズ喫茶「いーぐる」店主)▽佐藤伸行(ヤマハ ジャズ フェスティバル プロデューサー)▽島田奈央子(音楽ライター)▽田中伸明(電通アソシエイト・プロデューサー)▽馬場雅之(タワーレコード JAZZバイヤー)▽藤原清登(音楽家)▽門馬瑠依(ジャズボーカリスト)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年7月6日付]

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