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厚生年金、加入者が亡くなると孫や親にも遺族年金 そこが知りたい厚生年金(下)

2019/7/7

蒸し暑くなってきたある週末の夜。夕食を終えた良男と幸子がテレビを見ながらくつろいでいると、友人と遊びに出かけていた恵が帰宅しました。何やら浮かない顔をしています。ソファに座り、ひとつため息をつくと幸子に話しかけてきました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧恵 友達と食事をしていたら、やっぱり「老後に2000万円必要」の話題になったの。みんな不安に感じてるみたい。お母さんに教えてもらった通り、会社員は厚生年金に加入して会社と折半で保険料を払っているって話したんだけど、友達の中に専業主婦がいてね。収入がない専業主婦の年金はどうなっているの?

筧幸子 会社員の妻で専業主婦の人は第3号被保険者に該当するの。妻が加入しているのは国民年金だけど、夫が厚生年金に加入していれば妻は国民年金保険料を払わなくても将来年金を受け取れるのよ。これに対して自営業など第1号被保険者の妻は専業主婦であっても国民年金保険料を払う必要があるの。保険料を負担することなく妻が年金も受け取れるというのは、厚生年金のメリットの一つといえるわね。もちろん、夫と妻が逆の立場になっても同じよ。

 国民年金の保険料って毎月1万6410円(2019年度)よね? 第3号被保険者になればこれを納めなくていいわけね。

幸子 そうよ。でも、第3号被保険者の数は年々減っているのよ。厚生労働省によれば、17年度は870万人と、5年前の12年度(960万人)に比べ90万人減少したわ。共働きの夫婦や、パートなど短時間労働者でも厚生年金に加入する人が増えていることが背景ね。一方で、会社員の妻は働いても一定の年収以下であれば第3号被保険者のままでいられるから、社会保険料の負担をためらう人は、時間や年収を制限して働いていることも多いわね。

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