老後資金「2000万円」 貯金+無理ない投資が鉄則ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

預貯金などの元本確保の金融商品は額面を維持することはできますが、相対的な価値を維持することは得意ではありません。一方、企業業績や物価、景気に影響される株や投資信託などの金融商品の場合は額面を維持することは得意ではありませんが、時流に沿った価格変動をすることで相対的な価値を維持することができる可能性があります。

自分の資産のうち、一部は額面を維持する形で、一部は景気に連動させる形で保有しておくと、資産全体としての価値を保全できる可能性が生まれます。その意味では、投資は長期のつもりで始めて、著しく有利な時流になったら一部売却してもよいという気持ちで取り組むと付き合いやすくなりそうです。

無理のない投資で笑顔に

資産運用とは、投資だけでなく、預貯金も含めた自分の資産を適切に管理していくための方法全体のことを指します。投資についても、もうけたり増やしたりすることだけを目標に置くのではなく、資産運用全体の中の一部の活動として取り組み、資産の価値を維持するために部分的に取り入れるのだと思えば、自分にちょうどよいバランスが見つかるかもしれません。

ちなみに冒頭にご紹介した、月2万円を30年続けても720万円にしかならないという計算ですが、私自身は「派手な金額でなくても継続すればまとまった資金につながる」と解釈しています。無理のない金額で継続し、笑顔になれる結果を手に入れたいですね。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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