「かわいい野獣」顔の三菱eKクロス 変化球で勝負

大石 正直、かなり試行錯誤しましたし、スパッとは決まらないですよ。ちょっとラインを変えるだけで違うクルマに見えちゃうんで。

小沢 そうなんですか。個性的だからデザインもあっさり決まったのかと思ってました。

大石 もちろんデザイン全体が向かっている方向は明確ですし、いまさら「ヘッドライトをポジションランプより上に持っていくか?」みたいな議論はなかったですけどね。

小沢 そういえばeKクロスは横長の目のような部分がポジションランプで、下のヒゲみたいな部分がヘッドライトなんですよね。普通とは全く逆で。

大石 そうなんです。兄弟車の日産「デイズ」のカスタムとは全くライト配置が違う。

eKクロスのポジションランプとヘッドライトは通常とは逆の位置にある。上の横長ランプがポジションランプで、下がヘッドライト

小沢 だからそもそも2019年に出た新型「デリカD:5」から始まったメカ顔っていうか、電気シェーバー顔っていうか、正式にはダイナミックシールドってデザインコンセプトはどっちの方向を目指しているんですか? もしやトヨタ「アルファード」を意識してるとか?

大石 正確にはもうちょっとキュート方向で、インドネシアで大ヒットしているミニバンの「エクスパンダー」に近いです。軽の中では躍動感があるラインとか、小沢さんにも「生き物」って言っていただきましたが、僕たちが狙っているのは言葉でいうと「キュートビースト」、かわいい野獣を意識してます。

小沢 本当にほっぺたが膨らんだリスみたいな顔をつくり込んでるんだ。

大石 そうです。怒ってるのか笑ってんのか分からないみたいな顔ですけど(笑)。

小沢 ところで大石さん、ほとんど僕と同じ50代ですよね。もしやガンダムデザインを意識してたりしてません?

大石 あえてそうとは言いませんが、僕はガンダムの中でいうとゲルググというモデルが好きで、時々似てるとは言われます(笑)。

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「三菱は変化球を投げないと勝てない」

小沢 ハッキリ聞いちゃいますけど、前モデルのeKシリーズは中身が同じ日産デイズに比べて、あまり売れていなかったですよね。販売比率でいうと2対8とか1対9とか。

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