先生は弁護士 いじめ、勉強…学校現場の悩みはお任せ

日本では弁護士は「裁判やって一人前」という風潮があります。教育現場に詳しくない弁護士だと、「裁判だ!」と言い出して学校と対決姿勢に入ってしまい、解決に時間がかかったり学校に子どもが行きづらくなってしまったりするのです。結局、子どものためになっていませんよね。

「子どもたちのために」

実は、もう一つきっかけがありました。弁護士専業だったころに、医師と弁護士を兼業している人がいることを知ったのです。大学病院に医師として勤務しながら、診療費の不払いとか、訴訟とかに弁護士としてかかわっているらしい。これだと思いました。

日本では、弁護士と言えば裁判みたいに思われていますが、欧米では裁判だけやっている弁護士は少数派なのです。多くの人は、企業に勤務するなど全く違う仕事をしながら、弁護士として司法の知識を発揮しているのです。

教員であり弁護士という立場なら、学校の困りごとの一番そばにいて、トラブルの解決に貢献できるのではないか。そう考えました。

キャリアの足し算ですね。

これからキャリアを考える若い世代には、新卒で一斉に就職するとか、みんな同じリクルートスーツで就活するような同調圧力とかは、日本だけの話で異様だということに気づいてほしいです。早く社会にでることも大切ですが、様々な学問をじっくり勉強するのもいいですよ。実体験があるから言いますが、2つ以上の専門性をもつと相乗効果があります。1+1=2以上なんです。

弁護士の世界でも同じ。今、弁護士は余り気味といわれていますが、+αの何かがあると強いです。たとえば、弁護士+ゲームの知識、とかね。

法律は、社会の共通言語です。弁護士は法律の知識をもち、事実認定をする訓練を受けていて、交渉力もある。弁護士が裁判からもっと外に出て、様々な場面で活躍する社会こそ、真の法治国家だと考えています。+αの強みを持った後輩がどんどん登場するといいなと願っています。

(聞き手 藤原仁美)

■神内聡さんのキャリアヒストリー
22歳(2001年) 東大法学部卒。専攻は政治学。法学部の授業のかたわら、歴史の授業を文学部で受講するなど「ものすごく大変な教職課程を修了し」社会科の教員免許を取得
24歳(2003年) 東大大学院修了。教育学を専攻。学者のポストはなかなか見つからず、教員に
30歳(2008年) 筑波大法科大学院を卒業後、司法試験に合格、弁護士に。夜間大学院だったので様々な業界出身で司法を目指した仲間に出会った
33歳(2012年) 淑徳中高で教師兼弁護士として働き始める
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