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資産「2000万円」づくり 手堅い投信の長期積み立て QUICK資産運用研究所 北澤千秋

2019/7/3

写真はイメージ=123RF

資産形成層を中心に非課税の投資口座を開く人が急増しているという。「老後の資金不足は2000万円」で大炎上した金融庁市場ワーキング・グループの報告書は、多くの人々がお金の面から老後生活を考えるきっかけとなった。半面、この報告書は資産運用に対する世間の誤解と拒否反応を浮き彫りにした面もある。そこで資産形成の有力な手段である積み立て投資の基本と、資産ゼロから「2000万円」をつくることの現実味を考えてみた。投資嫌いの人が少しでもアレルギーをなくしてくれたら幸いだ。

■投資は投機やギャンブルと違う

公的年金制度に関連する批判はひとまず置くとして、有識者らがまとめた報告書の資産形成・運用に絡む拒否反応は、以下の2つに集約できそうだ。まず「投資」に対するアレルギーで、「政府は何で投資みたいな危ないことを勧めるのか」というもの。2つ目が「2000万円」に対する反発で、「お金のない人がどうしたらそんな大金をつくれるのか」という声が代表例だ。

前者はよくある誤解で、「投資」と「投機」、そして「ギャンブル」を混同している。まず理解したいのは、投資は経済や企業の長期的な成長が利益の源泉であること。短期的には価格下落で損失を抱えるリスクはあるが、10年、20年という長い目でみれば多くの場合、資産価値の増大という成果を皆で分かち合える。いわばプラス・サムの世界だ。

これに対して株式のデイトレードやFX(外国為替証拠金)取引などの投機は、短期間で資産価格の変動を利用してサヤを抜く行為。誰かがもうければ誰かが損をするゼロ・サムのゲームだ。さらにギャンブルとなると、確率的に胴元以外の参加者全員がいずれ損失を被るマイナス・サムのゲーム。これらを長期投資と同一視するのは、理解不足によるものだ。

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