「洋服は肩と胸で着る」体づくり意識 TVの服は自前峰竜太 装いの美学(上)

■クールビズは賛成できません。見る人のことも考えないと

――ではクールビズには反対でしょうか。

「まったく賛成できませんね。国会のニュースでノータイの政治家を観察していますが、誰一人かっこいい人がいません。ニットタイを選ぶなど工夫次第で涼しげに見えるのに。ノータイは楽でいいですよ、と言う人がいますが、相手からどう見えているのか分かっているの?と思います。ビジネスマンだって人に見られる仕事。特に営業担当の方はこだわらないと」

――服装がどんどんカジュアルになっていく一方でそれを見る相手のことにも気を配らなければいけない、と。

「僕はこういう職業ですから好きなものが着られますが、確かにビジネスマンの着こなしは難しいでしょうね。ただね、トラッドでも自分なりの個性が出せますよ。僕が数え切れないほど持っているチーフは、演出用の小物としては抜群に便利なもの。ただしチーフをタイに合わせるのはやめてください。やっぱりシャツに合わせるのがいいですよ。きょう僕はシャツの色に合わせて白のチーフをし、タイはジャケットの色を拾ってブラウンにしました。黒では締まりすぎるかなと思って」

ヴァシュロン・コンスタンタン(右)とIWC(中)は「クラシックなスタイルに」。左のガガミラノは本田圭佑さんがつけており「僕も持っている」とテレビで話したら話題となり、お礼にと販売店からプレゼントされた

――そう考えるとコーディネートが楽しそうですね。かっこよくみせるためのコツを教えてください。

「まずはサイズ感ですよね。安く作れるオーダースーツなどを生かす。その分、ネクタイは頑張っていいものをするとずいぶん変わります。ファッションは頭の先から足の先までいかにコーディネートできるかどうかですから、頭の形まで整えてちゃんと着ることです。また、ずいぶん短めの丈のパンツをはいている人が目に付きますが、モデルならともかく、一般には足が短く見えるよって言いたいですね。そういうことに気をつけて、自分の個性を出してほしい」

――日本のビジネス社会ではファッションなんかにうつつを抜かすな、という空気がありそうです。

「でも、すてきになりたいという気持ちがある人はいっぱいいるはずでしょう? 会社の中核を担う40~50代がかっこよくなれば経済が活性化して企業イメージも上がる気がします」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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