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「服の楽しみは高揚感」ビスポーク愛高じイタリア通い 峰竜太 装いの美学(下)

2019/7/5

■日本人とイタリア人の違いは体形ではなく意識

――ミラノではどういった店を見に行きますか。

「水木と2日間をミラノで過ごします。セレクトショップ、エラル55はイタリアに行った最初の年から見ています。カジュアルものが多く、凝ったデザインで面白い。ウインドーディスプレーが名物で、それを見るだけでも行った甲斐があるくらい楽しいですね。あとはルイジ・ボレッリでデニムを買い、プラダでは大物やお土産を買います。百貨店やセレクトショップでも行く場所はほぼ決まっています。合間に旬のポルチーニ茸の分厚いステーキを食べたり……」

――観光もしない買い付けの旅ですね。

「中3日、4泊6日です。月曜日に発ち、土曜日に帰国。すぐに名古屋で生放送をして日曜日は『アッコにおまかせ!』(TBS)に出演。確かに毎年イタリアに行くのはお金がかかりますし、結構大変なんです。でも、僕の仕事へのモチベーションになりますし、気力のバロメーターでもあるんです」

「長く働き活動するこれからのシニアはきれいでかっこよくいてほしいです。歩き方一つとっても、胸を張って歩いた方がすてきです。そして奥様はもう少しお父さんの服装に気を配ってあげて」

――今年は在日イタリア商工会議所が主催するイベント「イタリア・アモーレ・ミオ!2019」(7月6~7日開催)のPR大使にも選ばれました。日本人がイタリア人から学ぶべきところはありますか。

「イタリアのビジネスマンはとても見栄えがするんです。スタイルがいいからなのか、といえば日本人と体形はそう変わりませんよ。でも姿勢がよく、袖丈や着丈が計算されていて、コーディネートや見せ方が考え抜かれている。ある程度のハイクラスのビジネスマンとなると着ているもののレベルがぐっとあがり、かっこいい。イタリアに行くたびに、トータルで考えるとファッションはとても重要なんだと痛感します。人としてのセンスが問われている感じがします」

――装うことの楽しみはどこにあると思いますか。

「気持ちの高揚感です。初めておろした服を着るときなど全然、気持ちが違います。内容的には負けているかもしれないけど、僕は着るものに関しては勝っているぞ、という気持ちが自信につながります。個性だけに走らず、大勢の人がこの人いいよね、と感じられるようなビジネスマンが増えてほしいなと思います」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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