実力主義に共感、キーエンスへの投資で利益

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はレッズさん(68) 老後に趣味を持とうと、最近はネットで囲碁をするのが日課。料理に挑戦も、悪戦苦闘中。
レッズさん もうはまだなり、まだはもうなり

1981年~

小学生の頃、母親がお昼に流していたラジオの株式市況を聞いていたのが、株に興味を持ったきっかけだ。30歳になり、ある程度お金がたまったので実際に投資を始めてみた。最初は3銘柄に資金を振り向けた。株を持てば日々のニュースにも注目するようになり、その業界のことを自発的に学ぶと思ったのが理由だ。

90年~

日経平均株価が史上最高値をつけた当時、さらに上がるのではないかと思い、2~3銘柄ほど追加で買ってみた。ただ、その直後にバブルが崩壊し、大きく損失を抱えてしまった。まだ上がると思うときは実は売り時で、もう下げ止まると思うときはまだ下がるということを肌で感じた。

2000年~

住宅ローンも返済し、会社でも昇進して懐事情に余裕ができたのもあり、投資資金を増やした。バブルの時の失敗で分散の重要性を学び、伊藤忠商事(8001)や住友不動産(8830)など10業種に分けた。その後は、1年に1銘柄ずつ入れ替え、資産構成を見直すようにしている。

15年~

子どもがキーエンス(6861)の入社試験を受けると言うので調べたところ、実力主義を貫く会社であることを知った。自分も管理職だった時に、成果主義を徹底したかったが、現実に組織を変えるのは難しい。社風として根付いていることから、収益の持続的な拡大を確信し、株を購入した。思惑通り、株価も上昇したので、3年ほど保有した後に売却した。

18年~

キーエンス株の売却益をもとに、ファーストリテイリング(9983)株に投資した。こちらも実力主義の会社であるのに加え、海外事業の拡大という戦略に成長ストーリーが見えたためだ。現在はポートフォリオの半分ほどを占め、1割ほどの含み益があるが、まだまだ上値を追えると思い、引き続き保有するつもりだ。

[日経ヴェリタス2019年6月30日付]