時計

たかがカレンダー、されどカレンダー 腕時計 基礎講座 (3)

2019/7/1

身近でありながら奥深い腕時計の世界。耳なれない専門用語も多く、つい及び腰になってしまう人もいるかもしれません。けれどもう心配ご無用。NIKKEI STYLE の新米記者とベテラン編集長の凸凹コンビが基礎の「キ」からご案内します。

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ
【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ

現在使われている「グレゴリオ暦」では、2月、4月、6月、9月、11月に31日はないんだ。一般的な機械式腕時計に搭載されているカレンダー機能だと、これは手動で1日先送りしないといけない。
まっ、私のように特別なカレンダーを搭載したモデルなら別だがな。

なっ、なんですか、それは!

むふふ、これこそは、アニュアルカレンダーだ!

普通のカレンダー付き時計にしか見えませんけど……

君の目は節穴か!
この時計のカレンダーはな、閏月(2月)に一度だけ修正すれば、あとは修正を必要としないすごい時計なのだよ!

それはすごい!でも、年に1度は修正が必要なんですね。

……むぅ、その修正すら必要としないパーペチュアルカレンダーという時計もあるんだが、まぁ、その、予算的に足りなくて……。

アニュアルカレンダー
「年次カレンダー」とも呼ばれる機械式時計の複雑機構(コンプリケーション)。年に1回、2月の最終日に手動で日付を進めるだけで、あとは自動的に正しい日付を表示する。通常のカレンダー機構は、1カ月が30日までの「小の月」の月末、手動で表示を1日進める調整が必要となる。パテックフィリップが1996年に初めて実現した。

パーペチュアルカレンダー
「永久カレンダー」とも呼ばれ、「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」とともに3大複雑機構とされる。月の大小や、4年に1度の閏年の調整などを自動的に行うカレンダー機能だが、2100年、2200年、2300年と100年に1度、手動による1日分の調整が必要。1795年に天才時計師、アブラアン・ルイ・ブレゲが発明したとされる。

トリプルカレンダー
月、日付、曜日の3つを表示するカレンダー機構。
ちなみに、日付のみを表示するカレンダー機構を「デイト」、日付と曜日を表示するものを「デイデイト」と呼ぶ。

ムーンフェイズ
文字盤上の小窓などに新月や三日月、満月など、その日の夜空に現れる月の満ち欠け(月相)を表示する機構。

片平編集長

某新聞社の機械式時計大好きな編集長。機械式時計の話をし出すと興奮する。

川辺さん

「おしゃれで仕事も出来るオトコ」を目指す若手記者。日々モノ選びを研究。

監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ)

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ
【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ

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