こだわりの逸品

スーツケース、ブレスレット…手塩にかけて自分仕様に

MEN’S EX

2019/7/9

MEN'S EX

装いに一家言を持っているファッション業界人たちが、自分らしさを深めてきた愛用品とは? ともに時間を共有し、歴史を刻んできたモノへの思い入れやエピソードを語ってもらった。

■GLOBE-TROTTER/
グローブ・トロッターの「オリジナル」スーツケース

― ブリティッシュ・ラグジュアリー ブランド・グループ
 代表取締役CEO 田窪保寿さん

「30年使い続けてやっと自分が思い描いた色合いに染まってくれた」
「ヴァージン・アトランティック航空にいた頃、機長たちがグローブ・トロッターを携えて日本にやって来るのを見て、それがカッコよかったので、絶対に欲しいと思ってロンドンで購入したのが26歳。それから金具を何度か交換しながら、傷や汚れは気にせず、使い続けて5年目ぐらいから徐々に味わいが増してきました。本物は磨き続けることで、徐々に持ち主の色に染まっていくんですね。知れば知るほど、奥深くて、満足曲線が上昇して行く。この鞄はまさに英国文化そのもの」

1897年創業時から変わることのない「オリジナル」。今でもボディと同素材のヴァルカン・ファイバーをコーナーに用いた“四角い箱”が代名詞のベストセラーコレクション。30インチ。17万3000円(グローブ・トロッター 銀座)

■HERMES/
エルメスのシェーヌ・ダンクル

― ベイクルーズ 上級取締役 和田 健さん

「今では身体の一部のように一緒に歳を重ねて燻し銀に輝き始めた」
「昔から指輪が苦手で、数少ない男のアクセサリーとして愉しんできたのが時計とブレスレットです。ゴールドのものは主張が強すぎて抵抗があるので、シルバーばかり。これは20年くらい前、パリ出張の際に購入して以来、冬場でセーターに引っかかりそうな時に外すぐらい。ほぼ毎日着けていますので、磨かなくても変に黒ずむこともありませんし、傷や汚れも一切気にしません。Hモチーフのチェーンが連なる重厚感と手を動かした時に、コマ同士が当たる音も、心地良く耳に馴染みます」

ファッション業界人の間でも愛用者が多いことで知られるブレスレット。コマの数や大きさによってサイズも色々あり、楽しみ方も様々。エルメスのアイコン的な名作。17万5000円(エルメスジャポン)
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