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『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』著者 原田隆史氏

『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』著者 原田隆史氏

メジャーリーガー大谷翔平選手の「成功の秘密」を探るため米国のメディアが取材した日本人の1人が、「カリスマ体育教師」として知られる原田隆史氏である。もともと中学校教師だった原田氏は「心づくり」を柱とする目標達成メソッドの提唱者で、アスリート・教師・ビジネスパーソンなど幅広い人材の育成にかかわっている。そして今年6月、原田メソッドがマンガで学べる『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』(日経BP)を刊行した。その内容や反響などについて、原田氏に聞いた。

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大谷選手の「ごみ拾い」の源流をたどって

『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』(日経BP)

『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』(日経BP)

――『最高の教師がマンガで教える目標達成のルール』には、米国のメディアからも注目された原田メソッドのエッセンスが詰まっているそうですね。

原田 大谷選手がメジャーリーグ1年目から大活躍すると、彼の「秘密」を探るために、ウォール・ストリート・ジャーナルから私のところに取材がありました。

原田メソッドはいくつかの書き込み式シートを使うところに特徴があるのですが、その1つの「オープンウィンドウ64」に大谷選手が書き込んだものが日本のスポーツ新聞で紹介され、「大谷マンダラ」と呼ばれていました。それを知ったウォール・ストリート・ジャーナルが、源流をたどって私の話を聞きに来たのです。

米国人が「大谷マンダラ」に関心を持った理由は、もちろん大谷選手が大活躍したからなのですが、彼らの興味はそれだけではありません。大谷選手の精神性に注目したのです。大谷翔平は取材を受けている最中、ごみが落ちていたら、パッと拾った。これに米国人は驚きました。大谷選手にとってはごみ拾いが習慣になっているので、米国でも自然とできたのです。その理由を探ってオープンウィンドウ64を見つけ、「この図は何だ?」ということで私の話を聞きに来たのです。

書くことで思考を引き出す

――「書く」ということに特別な意味があるのでしょうか?

原田アスリートでもビジネスパーソンでも、人は誰でも結果を出したい。そして結果を生み出すためには、行動しなければいけません。

行動を生み出しているのは思考です。思考は、氷山の下に隠れていますが、それが行動につながり、結果をもたらします。

しかし思考は、結果や行動と異なり目には見えません。だから結果と行動ばかり見ていても、正しい考え方になっているかどうかがわかりません。行動につながっている思考を見ないといけない。氷山の下に隠れていている思考を外に引き出す必要があります。

そのために思考を文字にする。文字にして書くことで、自分で自分の思考を内省できる。自分の思考と対面するのです。それが書くことの利点です。だから書いているものは、「文字」ではなく「思考」なのです。

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