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世界の半導体大手で実力発揮 原動力は日本流営業術 レノボ・ジャパン デビット・ベネット社長(下)

2019/7/2

■「カナダでデザイン」 国産の良さアピール

AMDは半導体大手とはいえ、パソコン向けのCPUでは常に王者である米インテルが世界の各地で立ちはだかっている。仕事の中心は「インテルのシェアをいかに奪うか」になる。そんな中で、ベネット氏は消費者向け製品部門のゼネラル・マネジャーとして奮闘した。

「カナダに本社があるATIテクノロジーズという、グラッフィックス半導体に強い会社(米AMDが2006年10月に買収)に目をつけました。AMDのCPUと地元カナダのATIのチップが一体となった半導体をパソコンメーカーに使ってもらおうと考え、『デザインド・イン・カナダ』というキャンペーンをしかけました」

カナダでも米国テキサス州でも頼りになったのは「日本流」だった

強力なライバル社が「インテル・インサイド(インテル入ってる)」とうたっていた時期だ。「故郷のトロント大学に通っていたころに、道路沿いにあるATIの看板をよく目にしていました。やはり国産や地元の製品を使っていることに愛着や親しみを感じる人は多いですし、誇りも持てますから」。

10年の第2四半期には28%程度だったAMDのカナダでのシェアは、11年後半には四半期ベースで70%を超えるほどに拡大。「世界でインテルのシェアを抜いた初めての地域となり、社内は大いに盛り上がりました」と、ベネット氏は当時の興奮を思い出すかのように話す。

12年からは米テキサス州オースティンに赴任となり、パソコンメーカーの米HP向け半導体を担当する部長となった。HPが全世界で売るパソコンに、いかにAMD製品を売り込むか。「負けず嫌いでもありますから、ここでも必死に仕事に食らいつきました」。

まだ「働き方改革」といった言葉もない時代だ。ベネット氏は「朝一番に早くに出社して、夜も一番遅くに帰っていく社員でした。ここでも日本にいたころのような働き方が奏功したのかもしれません。おかげで業績もよかった」と笑う。

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