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働き方を極限まで絞る 100食限定ランチ店の経営理念 青山ブックセンター本店

2019/6/28

■業績至上主義と真逆の働き方

ランチタイムのみ100食限定。このスタイルで営業を続けるうち、従来の業績至上主義とは「真逆の働き方」が出来上がったと著者はいう。「真逆の働き方」が生み出したのは次の5つのメリットだ。「早く帰れる」「フードロスほぼゼロ」「経営が究極に簡単になる」「どんな人も即戦力になる」「売上至上主義からの解放」――。これらのメリットや同店の労働やお金など働き方の実像をシンプルにストレートに伝わる言葉で語りきる。100食を50食にした「佰食屋1/2」というビジネスモデルで働き方そのものをフランチャイズ化するさらなる事業ビジョンも熱く語り、読む人を鼓舞する強い思いが全編にみなぎる。

「軸がぶれないところに引き込まれる」。青山ブックセンター本店でビジネス書を担当する中田麻美さんはこう話す。「先行発売で店頭に並んでからずっとよく売れている。外食ビジネスにとどまらず、中小企業全般に共通する課題に向き合っていると感じる人が多いのではないか」という。

■ホリエモンやゆうこすの新刊上位に

それでは、先週のベスト5を見ていこう。

(1)あり金は全部使え堀江貴文著(マガジンハウス)
(2)共感SNSゆうこす著(幻冬舎)
(3)読みたいことを、書けばいい。田中泰延著(ダイヤモンド社)
(4)売上を、減らそう。中村朱美著(ライツ社)
(5)直観と論理をつなぐ思考法佐宗邦威著(ダイヤモンド社)

(青山ブックセンター本店、2019年6月17~23日)

1位はホリエモンこと堀江貴文氏の最新刊。2位はSNS発信でファンづくりし、ライブコマースなど様々なビジネスを展開する著者が自らの方法論を語った一冊だ。3位は、硬軟幅広いテーマでウェブ記事を発信している人気のウェブライターが語った文章術の本。今回取り上げた体験的経営論は4位に入った。5位は4月下旬に本欄の記事「本当にやりたいことやる思考法 戦略デザイナーが提唱」で取り上げた一冊。息の長い売れ筋になっている。

(水柿武志)

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