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玉城ティナ 旅は「時間を止める」フィルムカメラで

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NIKKEI STYLE

14歳からモデルとして活躍し、21歳の現在は女優業で急成長中の玉城ティナさん。「撮られるお仕事をするなかで、逆に撮ってみたいと思えてきた」という彼女が持ってきてくれたのは、中古のコンパクトフィルムカメラだった。7月5日公開の出演映画は『Diner ダイナー』。監督は写真家の蜷川実花さんだ。玉城さんにとってカメラとは。

自分の心を見つめられる、フィルムカメラ

「私はもともとモノにほとんど執着がなくて、旅行に行く時も、どれだけモノを少なくして、快適に過ごせるかを大事にしています。荷物を預けるために並ぶのが苦手ということもあり、機内持ち込みサイズのスーツケースを愛用しています。

どれだけモノを少なくしても、絶対に持っていくのがこのフィルムカメラです。今はデジタルカメラで好きなだけ簡単に撮れますけど、フィルムは撮れる枚数に限りがあるので、考えて撮らなきゃいけない。その立ち止まって、時間を止めて撮るところが、フィルムカメラの好きなところです」

愛用しているのは、京セラ・コンタックス製の「CONTAX T3」。2001年に発売されたコンパクトフィルムカメラで、シンプルで美しい軽量ボディーや高い機能性、写りの良さで人気になった。しかし台頭するデジタルカメラに押されて生産中止となり、現在は中古市場で10万~20万円台の高値で売り買いされている。

「私もそのくらいの値段で、中古カメラ屋さんで買いました。私、お店をいくつも行き来するのが苦手で、すぐに決めちゃいたい人なんですよ。だから最初に入ったお店で相談しながら、『これが人気ですよ~』と言われて決めました(笑)。シルバーボディーのカメラが多いなか、オールブラックっていうのも決め手の一つになりましたね。

お気に入りのポイントは、押せば撮れるところ。機能的には自分で設定して撮ることもできるんですけど、私、そんなにファインダーを覗かずに撮っちゃうんですよ。感覚派なので(笑)。それでも撮れる、コンパクトカメラならではの手軽感が気に入っています。

あと私、機械との相性が悪くて、カメラもすぐ壊しちゃうんです。落とすとかじゃなく、なぜか急に動かなくなる(笑)。だけどこの子とは相性がいいみたいで、ずっと壊れずに持ち続けています。

フィルムで撮るようになって、写真を見返すことが増えましたね。デジタルだとデータがたまっていくだけで普段そんなに見返さないと思うんですけど、フィルムだと年に1~2回は『こういうところに行ったな』『こんなことがあったな』と見返して思い出す。そうすることで自分を見つめる時間もできますし、視点や画角で自分が分かるところもある。私は自分を知りたくて女優のお仕事をしているところがあるので、写真を撮って自分と向きあう時間を持つことは、すごく大事なことだと思っています」

アートな「蜷川実花ワールド」とハンバーガー

7月5日公開の出演映画は、平山夢明さんの小説を、写真家で映画監督の蜷川実花さんが映画化した『Diner ダイナー』。玉城さんは、元殺し屋の天才シェフ・ボンベロが切り盛りする「殺し屋専用食堂」に売り飛ばされ、死と隣り合わせの日々を送るオオバカナコを演じる。

「蜷川監督は、時代を象徴する女優さんと、その時代の女の子像を表してきた監督。『さくらん』の土屋アンナさん、『ヘルタースケルター』の沢尻エリカさん……歴代ヒロインの中に加わることは覚悟のいることでしたが、今、この2019年に、新しい映画のヒロインとして私を選んでいただいて光栄でした。

撮影では、藤原竜也さん演じるボンベロに頭を押さえつけられたり、つるされたり、圧を感じるシーンが多くて、カナコと同じように私も追い詰められる気分でした。でも今回は蜷川さんに『玉城ティナとなら心中してもいい』と言われて起用していただいたので、私も『殺されてもいい』というぐらいの気持ちでがんばりました。

ただ私、どんなに大変なシーンがあっても引きずらないんですよ。家に帰ると普通にぐっすり寝て、心も切り替わる。『良かったな、こういうテキトーな性格で』と思いました(笑)」

撮影は約1ヶ月半。窪田正孝、本郷奏多、武田真治、真矢ミキらが殺し屋役で次々に来店した。食堂の装飾美術を手掛けたのは、アート界の巨匠・横尾忠則さん。花々をフラワーアーティストの東信さん、料理を「フードクリエイション」主宰のアーティスト・諏訪綾子さんが手掛け、裏方も豪華。ウェイトレスの衣装は、キャラクターデザインを担当した人気スタイリストの長瀬哲朗氏が監修している。

「殺し屋ばかりの世界観の中で、唯一カナコだけが普通の人間。私もすごいキャストさんの中に1人放り込まれた状態だったので、カナコと似たような心境でしたね。横尾忠則さんが手掛けられたセットも贅沢で、最初は『なんて非日常な世界に足を踏み入れてしまったんだろう』と思いました。でも撮影が進むにつれてそれが日常になって、慣れてきたなと思った頃に終わって……クランクアップの時は、すごく寂しかったです。

ウェイトレスの衣装は、めちゃめちゃコルセットがキツかったんです。衣装合わせの時は『これで1カ月半、大丈夫かな?』と思ったんですけど、私の体に合わせて何回も修正していただいて、徐々に慣れることができました。あの衣装、実は1つ1つのパーツに分かれていて、着るたびに自分がカスタマイズされている気分になるんですよ。それが面白かったです。

料理は、殺し屋役で出演もされている諏訪綾子さんが、いつもきれいに盛りつけていました。毎日違う食材を使って、見たことのないような色彩の、統一感がある料理を作られていて印象的でした。

特に記憶に残っているのは、ハンバーガー。ハンバーガーって、身近な食べ物じゃないですか。でもトッピングやアレンジを加えるだけで、見た目も味も全然違うものになる。味も本当においしかったです」

今は新タマネギとルンバ

玉城さん自身も料理が好きで、SNSには料理写真もアップされている。得意料理は?

「えー、ないです、ないです。ネットで探して、その通りに作るだけ(笑)。作るのは、和食が多いですね。パスタとかを私が作ると、ふにふにになっちゃうんですよ。茹ですぎて。だから煮たまま放っておける煮物や、お魚料理が多いかな。あと、和食は使う調味料が一緒なので、作りやすいところも魅力です。

最近、おいしくできたのは新タマネギ料理です。新タマネギって、お味噌汁に入れてもおいしいし、豚肉で巻いて、焼いて、酸味を付けてさっぱり食べても美味しい。新タマネギをさっぱり食べるっていうのが、最近のお気に入りです」

今春、自宅を引っ越したそうで、欲しいのは「家電」だという。

「一番欲しいのは、ロボット掃除機の『ルンバ』。調べてみると、思っていたよりも(値段が)高かったんですよ。だからめちゃめちゃ迷ってて……。アマゾンで買う時、『今すぐ買う』と『カートに入れる』の2パターンがあるじゃないですか。その『カートに入れる』を押しては、やっぱり戻して……を繰り返してます(笑)」

「カメラマンさんに一眼レフを教えてもらおうと思いながら、全然実現できてなくて」とマニュアルのカメラにも興味を持っているという。

せっかくだから「14歳の時から写真を撮ってもらってきた」という蜷川監督に教えてもらうのはどうかと聞くと、「蜷川さんの前で、『写真を撮ってる』なんて言えないです(笑)」と笑った。

玉城ティナ
 1997年、沖縄県出身。アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。12年、講談社主催のミスiDで「ミスiD2013グランプリ」を獲得。同年、ファッション誌「ViVi」の専属モデルに。14年に女優デビュー。『オオカミ少女と黒王子』(16年)、『貞子vs伽椰子』(16年)、『暗黒女子』(17年)などの映画に出演する。18年には『私に××しなさい』で映画初主演を飾った。今秋は主演映画『地獄少女』やヒロインを務めた『惡の華』が公開予定。

『Diner ダイナー』

怪しいバイトに手を出し、裏社会に売り飛ばされたカナコ。働くことになったのは、元殺し屋の天才シェフ・ボンベロが切り盛りする、殺し屋専用の食堂(ダイナー)だった。いつ殺されるか分からない日々に怯えながらも、料理が得意なカナコは、それを生かし働いていく。しかし殺し屋たちの間で争いが起こり、ダイナーで壮絶なバトルが始まる……。監督・蜷川実花 原作・平山夢明『ダイナー』(ポプラ社「ポプラ文庫」) 脚本・後藤ひろひと、杉山嘉一、蜷川実花 出演・藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ 7月5日全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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