厚生年金の額は収入水準で変動 「定期便」で確認をそこが知りたい厚生年金(中)

幸子 00年度から3年間、物価が下がっていたのに、特例措置で年金額を下げなかった時期があって、物価と年金額の水準にどんどん差がついてしまったの。13年度から15年度までの3年間で段階的に調整して、年金額を本来の水準に戻したのよ。14年度はその影響が大きく出たのね。

 私は将来、結婚や出産をしても働き続けるつもりよ。私も厚生年金をもらえるから、モデル世帯より年金額は多いはずよね。

幸子 共働きで妻も厚生年金に加入して働くなら、夫婦それぞれが厚生年金を受け取れるものね。妻の標準報酬額が夫の7割だと仮定すると、世帯の年金月額は29万円弱になるわ。妻の厚生年金の分、モデル世帯よりも多くなって、年間にすると約79万円の収入差になるわ。

 出産で産前産後休暇や育児休業を取ったら、年金額も減ってしまうのかしら。

幸子 産休や育休中は年金保険料は免除になるのよ。その期間中はそれ以前の報酬額で保険料を払っているものとして、加入期間に含めるの。だから、出産で休むことによって年金額が減ることはないのよ。

良男 自分の年金額がいくらになるのか、計算する方法はないのかな。

幸子 平均標準報酬額と年金加入期間が分かれば簡易計算する方法があるわ。基礎年金額は単純に加入期間を基に計算できるでしょ。厚生年金は平均標準報酬額に一定の乗率を掛けて計算するの。乗率は生年月日によって変わるけど、1946年4月2日以降に生まれた人は0.005481。例えば平均標準報酬額が50万円なら、加入期間40年間(480カ月)で年間約131万円、つまり月約11万円の厚生年金をもらえることになるわね。

 標準報酬額は何を見れば分かるの?

幸子 誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」に直近の標準報酬月額と標準賞与額が書かれているので、そこから大まかな額がわかるわ。ただ、今の給与水準がずっと続くとは限らないでしょ。特に20代、30代は収入が大きく増減したり就業形態が変わったりする可能性も高いから、恵が将来の年金額を正確に把握するのはまだ難しいかもしれないわね。50代を超える頃には、定期便に記載される年金額は、実際にもらえる金額にほぼ近くなってくるのよ。

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