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RAV4、操縦安定性・燃費が向上 新4WDシステム

2019/7/21

トヨタRAV4ハイブリッドG(4WD/CVT)を試乗した。好調な売れ行きという(写真:荒川正幸、以下同)


約3年のブランクを経て「トヨタRAV4」が日本市場に帰ってきた。とはいえその主戦場が、日本とは桁違いの台数が販売されているアメリカであることは明らか。新型は、日本にクロスオーバーSUVブームをもたらした初代のようなポジションに返り咲くことはできるのだろうか。

■不遇からの復活

2019年4月10日に発売された新型RAV4は、1カ月で約2万4000台の受注があったそうだ。月販目標が3000台だから、8倍ということになる。好評とは聞いていたが、これほどまで人気が爆発するとは思わなかった。何しろ、日本国内での販売が3年も中断されていたモデルである。かつての不人気車が、華々しい復活を遂げたのだ。

「ホンダCR-V」も、2年の販売休止の後に戻ってきた。いずれも北米が販売の中心となり、国内の需要とはマッチしなくなったと考えられていたモデルである。急激なSUV人気の盛り上がりに押され、不遇から抜け出して中心的存在に返り咲いた。

SUV人気というが、そもそもSUVとは何か。Sport Utility Vehicleの略称なので、新聞などでは「スポーツ用多目的車」と注釈が付けられる。意味不明だ。どこがスポーツで、どこが多目的なのか。背が高くて重いクルマをスポーティーだとは言いたくない。どうやら誤訳が広まってしまったということらしく、Utility Vehicleとは商用車のことなのだ。そこに娯楽という意味のSportがくっついた形で、直訳すれば娯楽用商用車ということになる。

今回のテスト車は、モデルラインナップ中で最も高価な「ハイブリッドG」で、車両本体価格は381万7800円
ボディーのスリーサイズは全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm。海外専売モデルだった先代(4代目)とはほぼ同寸だが、日本で2016年まで売られていた3代目モデルからは30cm近く長くなっている

起源はともかくとして、アメリカではピックアップトラックの荷室部分にボディーをかぶせて乗用車化したクルマのことを指していた。転じて語義が広がり、4WD機構を持つクロスカントリー車がSUVと呼ばれるようになる。それだけならオフロード好きのためのマニアックなクルマにとどまったはずだが、セダンと変わらない居住性能と乗り心地を持つカジュアルなSUVが登場する。先駆けとなったモデルのひとつが、1994年にデビューしたRAV4だった。1997年には「トヨタ・ハリアー」が発売され、フレームを持たないモノコック構造のオフロード風車両がクロスオーバーSUVと呼ばれるようになっていく。

■ハイブリッド4WDは最上級グレード

RAV4という名前には意味があり、もともとは「Recreational Active Vehicle 4 Wheel Drive」の略称とされていた。しかし、新型は違う。「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive」が開発コンセプトなのだというのだ。Robustは堅牢(けんろう)で頑丈であることを示す。そこにAccurate(正確な)をプラスしたのが新型RAV4のイメージなのだ。レクリエーションだと軽いが、もう少し硬派な雰囲気を出したいのだろう。用途が変わったことでDVDが「Digital Video Disc」から「Digital Versatile Disc」になったのと同じである。

それはともかく、RAV4の場合は新旧どちらにも4 Wheel Driveというフレーズが含まれていて、4WDであることがアイデンティティーである。FF車もあるが、発売1カ月時点で受注した約9割が4WDモデル。それも当然で、RAV4には3種類もの4WDシステムが用意されている。そのうちガソリンエンジン車には2種類。前後駆動配分50:50の「ダイナミックコントロール4WD」と、走行状況に応じて後輪へのトルク伝達を左右独立で制御する世界初の4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」である。

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