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本質思考を極める 実践トレーニング

思考のショートカット あなたが問題解決できない理由 (1)思考のショートカット

2019/7/2

また、情報識別を上手にできず、事実と意見を混同してしまうことによって、正しい問題把握ができなくなることがあります。

現在、我々の周りには情報が氾濫しています。その全てが正しい情報とは限りません。また、事実を報道しているような顔をして、意見を表明しているようなケースもあります。事実を報道しているのですが、ある一部分だけを恣意的に切り取っているケースもあります。これらは全て情報発信者の何らかの意図があってのことです。

全てのマスコミの報道がそうとはいいませんが、多くのテレビ番組、新聞報道、週刊誌報道は、真実を伝えることよりも、視聴率や販売部数を稼ぐことを目的としています。また、特定の方向に視聴者、購読者を誘導しようとしていることもあります。

情報発信者の意図を考えた上で、正しい情報を取得し、問題の本質把握をする必要があるのです。

症状3
問題の本質を理解できていないのに、理解したつもりになっており、自分の思い込みだけに基づいて問題を決めつけてしまう。また、自分に都合の良い仮定に基づいて問題の本質を理解しようと試みてしまう。

問題の本質を考えていると本人は思っているのですが、実際は起こっている現象に目が行ってしまっていることがよくあります。なぜ、目の前の現象が起こっているのかを考える必要があるのです。

咳が出たときに我々は「風邪ひいちゃったかなぁ」と思うことが多いと思います。確かに風邪をひくと咳が出ることが多いです。しかし、咳の原因は風邪だけではありません。ひょっとしたらアレルギーかもしれませんし、風邪とは違う病気かもしれません。なぜ、咳が出ているのかを調べた上で、適切な処置を行わないと、問題解決しないだけではなく、より重篤な症状になってしまいかねません。

また、問題の本質を把握する際、自分にとって都合の良い仮定をしてしまうことがあります。仮定を付け加えた瞬間に、その問題は他の問題に変わってしまうこともあり得ます。仮定を付け加えたために異なる問題の解決に尽力してしまっているかもしれないのです。

一つの現象が出ているからといって、その原因は一つとは限りません。複数の原因が絡み合って一つの現象を引き起こしていることもあります。

また、ある原因だけでは何も起こらないものの、他の原因と組み合わさると現象を引き起こすこともあります。

逆に、一つの原因が複数の現象を引き起こす場合もあります。

目の前の現象からその原因の数や種類を決めつけてしまうことも「思考のショートカット」に陥ったときの症状の一つです。

重要な問題に対する判断であればあるほど、まずはその問題の本質を考えることに注力しましょう。決して、考えずに決めつけてはいけません。見た目は過去の事例とそっくりでも、時代背景が変わっていたり、技術革新があったりする可能性があります。

特に現代は様々なものの動きが速く、変化も大きいです。以前と同じ方法が当てはまる方が稀だと考えると安全かもしれません。

手段を考えるのはその後です。問題の本質を見誤っていては、よほどの幸運に恵まれない限り、正しい手段を選択することはできません。

手近に問題解決手段らしきものがあると、あまり考えずに飛びつきたくなる気持ちはわかります。しかし、「手段」は何かを成し遂げるためのものです。成し遂げるものを正しく認識せずに手段の選択はありえないのです。

「思考のショートカット」には様々なパターンがあり、最もよく目にするワナである。成功体験、常識、通説、権威、世論などに安易に従ってしまったり、考えることなく決めつけてしまったりすること、目の前の現象などに惑わされて、それがなぜ起こったかを考えずに、原因を決めつけ、不適切な手段をとってしまうことに注意。
得られた情報を正しく解釈できず、そこから受ける印象だけで誤った判断をしてしまうのもこのワナに含まれる。

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