都の金融構想新組織、多彩な視点で発信を(安東泰志)ニューホライズンキャピタル取締役会長

具体的には(1)資産運用業者の育成と誘致のための新興資産運用者育成プログラム(EMP)、(2)フィンテックの育成とイノベーションハブの創出、(3)社会的問題の解決に向けたESG(環境・社会・企業統治)推進、(4)首都大学東京などを活用した教育施策、(5)外資系金融機関の誘致――などが施策になっており、成果が出始めている。

東京市場の発展は個人投資家にも恩恵

たとえば東京都が金融庁などとともに様々な仕掛けを導入している海外金融機関の誘致は20年度までに40社以上という目標を掲げてきたが、順調に進んでいるのを受けて50社に引き上げた。東京国際金融機構は海外機関の誘致を主な目的にしているわけではないが、多彩な視点で東京市場の情報を海外に発信するという意味では一定の役割を担う。そして東京市場の魅力が増せば、結果的に個人投資家にとってもメリットは大きくなるだろう。同機構の今後の活動に期待したい。

安東泰志
1981年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行、88年より、同行ロンドン支店にて、非日系企業ファイナンス担当ヘッド。2002年フェニックス・キャピタル(現ニューホライズンキャピタル)を創業。三菱自動車など約90社の再生案件を手掛ける。東京大学経済学部卒業、シカゴ大学経営大学院(MBA)修了。事業再生実務家協会理事。
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