【特集】バックミラーのいとしい大人たち 安住孝史氏
鉛筆画家 安住孝史氏
鉛筆で描いた夕闇の柳橋周辺(東京都台東区・中央区)=画・安住孝史氏
鉛筆の削り方で筆圧も調整し、消しゴムは使わない。「描いたら消さないのは、人生が後戻りできないのと同じ」
夕暮れの東京・兜町(画・安住孝史氏)
かつての東証本館周辺をゆく人々からは「オーラ」が立ち上っていたという(画・安住孝史氏)
薄暮の二重橋(画・安住孝史氏)
「お召し列車」で国賓をもてなす当時の天皇・皇后両陛下(右)=画・安住孝史氏
夜の新宿・歌舞伎町(画・安住孝史氏)
新宿・歌舞伎町にある映画館の入ったビルの上から顔を出すゴジラ像。「なんでものみ込んでしまう街」にふさわしい(画・安住孝史氏)
夕暮れ近い神楽坂下の交差点(画・安住孝史氏)
神楽坂らしいたたずまいの兵庫横丁(画・安住孝史氏)
夜の月島埠頭(東京・中央)=画・安住孝史氏
明るい光は鉛筆を入れないことで表現する。「明かりをともすと、あえて人物を書き込まなくても息づかいを伝えられる」という(画・安住孝史氏)
雨の東京駅(画・安住孝史氏)
タクシーの小さな箱の中の営みが、人間への「いとおしみ」を深めさせたという(画・安住孝史氏)
上野・不忍池と東京スカイツリー(画・安住孝史氏)
展望台のあった頃の飛鳥山公園と今でも残る都電(画・安住孝史氏)
東京・北千住の飲み屋街(画・安住孝史氏)
「ちょっと擬人化してみた」という郵便ポスト(画・安住孝史氏)
日曜午前の築地場外市場(東京・中央)=画・安住孝史氏
夜明け前の銀座で旧服部時計店本社ビル(和光ビル)の時計塔を眺めるのが好きだった(画・安住孝史氏)
(11)浅草観音に救われた!? タクシー運転手の幸運なお正月
令和2年正月の雷門(東京・浅草)=画・安住孝史氏
令和2年大相撲初場所ののぼり(手前)とやぐら太鼓(両国国技館)
厳冬・出雲崎。中央左にぽつんと建つのが良寛生家跡の良寛堂(画・安住孝史氏)
良寛堂の前で小学校3年の姉と1年生の弟が作った雪だるま。「形が面白かったのでスケッチ」(画・安住孝史氏)
出雲崎港郵便局(新潟県出雲崎町)の風景印の入ったはがき
夜の東京復活大聖堂(ニコライ堂)=画・安住孝史氏
JR御茶ノ水駅の聖橋口にて(画・安住孝史氏)
JR御茶ノ水駅前で客待ちするタクシー(画・安住孝史氏)
旧中山道・板橋の夜桜(画・安住孝史氏)
一風変わった安住流「しばられ地蔵」。子どもたちをお守りください(画・安住孝史氏)
東京都港区の愛宕隧道(画・安住孝史氏)
明治通りをまたぐ千登世橋(画・安住孝史氏)
急に道が尽きたようにみえる「のぞき坂」(東京都豊島区)
夜の新橋駅西口(画・安住孝史氏)
サンドイッチマンをしていた僕。ズボンの中の高げたがわかるように、片足を透明にしてみました(画・安住孝史氏)
東京・根岸のホテル街(画・安住孝史氏)
曇りの日の川越市(画・安住孝史氏)
川越市の「時の鐘」(画・安住孝史氏)
東京・代々木にある小田急線の踏切(画・安住孝史氏)
高田馬場駅(画・安住孝史氏)
夜の矢切の渡し(画・安住孝史氏)
成田空港で旅客機を見送る整備士たち(画・安住孝史氏)
東京・京島3丁目の街並み(画・安住孝史氏)
旧真砂町高台から菊坂方面を望む(画・安住孝史氏)
菊坂の近くに樋口一葉ゆかりの井戸が残っている(東京都文京区)
夜の上野駅公園口改札(画・安住孝史氏)
令和3年正月の東京・日本橋(画・安住孝史氏)
六郷水門(画面左奥)の舟だまりは「雑色運河」と呼ばれた水路下流の雰囲気を伝える(画・安住孝史氏)
六郷水門そばの多摩川土手から川崎方面を望む(画・安住孝史氏)
(最終回)タクシー運転手ヤスさんの絵ができるまで 現場を公開
無料モノレール「アスカルゴ」が昇降する飛鳥山公園入り口(東京都北区)=画・安住孝史氏
1937年(昭和12年)に東京・下谷に生まれ、浅草で育つ。画家を志し、建築科に通っていた大学を中退。70年に初個展。銀座のサンドイッチマン、アイスクリーム売り、眼鏡店員など様々なアルバイトを重ね、72年からタクシー運転手に。中断をはさみながら20年余り務め、2016年に運転免許を返納した。現地でのスケッチやメモをもとに、消しゴムを使わない独自の技法で鉛筆画を描き続けている。画文集に「東京 夜の町角」(河出書房新社)、「鉛筆画の世界」(東京堂出版)、「東京・昭和のおもかげ」(日貿出版社)など。共著多数。