マネー研究所

もうかる家計のつくり方

家計簿アプリで黒字でも貯まらない 夫婦の家計総点検 家計再生コンサルタント 横山光昭

2019/6/26

写真はイメージ=123RF

「マイホームを買いたいので、支出の見直しを徹底して、ガッチリためたいのです!」と相談に来られたのは、会社員のAさん(37)です。妻(36)も会社員で、夫婦別々に家計を管理しています。それぞれが管理するといっても、マイホームの頭金をためるために夫が生活費を負担し、妻の収入は貯蓄にまわすという役割分担です。妻のこづかいも夫の収入から出しています。

ところが実際には貯蓄がうまくできていません。貯蓄額はここ数年120万円付近から増えていません。減らないだけいいかとも考えたそうですが、娘(6)が来年、小学生になるので教育費の準備も気になり、マイホームを持ちたいという夢は変わりません。そのため、貯蓄ができない理由を明らかにし、これからしっかりためようと考えたそうです。

■家計簿アプリでは黒字だったが、実は破綻寸前

毎月の支出状況ですが、いつも利用している家計簿アプリだと黒字だそうです。自動で記録してくれるから便利だと思い利用しています。ボーナスについては、夫が年間90万円ほど、妻が年間60万円ほど支給され、毎月の家計の範囲内で購入できないものにしか使わないとのことでした。

ただ最近、個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めていました。国が勧め、節税ができるお得な積み立て投資を利用しないわけにはいかないと考えたのだそうです。毎月の家計からは掛け金を捻出するのが難しそうだったので、ボーナスを取っておき、毎月支払うようにしています。

ここまで話を聞いて、お金が全くたまらないのは毎月の支出状況だけではなく、このiDeCoにも原因がありそうな気配です。

そこで、家計の状況を詳しく聞き取っていきました。すると、Aさん夫婦の毎月の支出は約54万円であることが明らかになりました。毎月の収入は2人合わせて約48万円ですから、なんと月6万円ほどの赤字家計です。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL